2024年9月中旬・午後15:00頃・くもり・気温27℃
モンスズメバチ(Vespa crabro flavofasciata)の二次巣(引っ越し巣)を定点観察しています。
山麓にある木造建築の年季が入った破風板に複数の穴が開いていて、その裏側の屋根裏に営巣しているのです。
ただし、ワーカー♀が出入りしている巣口は一つだけです。
巣口にしがみついたまま全力で羽ばたいて、巣を冷やすための扇風行動をしているワーカー♀個体が居ます。
扇風役が1匹だけということは、この日はあまり暑くないのでしょう。
気温を測ると27℃で、確かに30℃を下回っていました。
他の種類のスズメバチと比べて、モンスズメバチは暑がりな印象があります。
多少涼しくても扇風行動をしているのを見かけます。
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巣口で外向きに円陣を組むようにたむろしている他の個体は、扇風をサボっているというか、門衛を努めているだけなのでしょう。
その間に、他のワーカー♀は次々に飛び立って外役に出かけたり、帰巣したりしています。
しばらくすると、巣口の扇風役は2匹に増えていました。(@1:01〜)
240-fpsのハイスピード動画に切り替えて撮影してみました。(@1:38〜)
曇天で光量不足のため、やや不鮮明な映像です。
これ以降は巣口で扇風行動しなくなってしまいました。
日が陰るともう暑くなくなり、扇風冷却が不要になるのでしょう。
私が観察したときは、ちょうど扇風するかしないかの境目の気温だったようです。
外役から帰巣した蜂に対して巣口から迎撃に飛び立ち、空中で頭同士が衝突することがありました。(@1:59〜)
門衛が巣に近づく怪しい仮想敵を迎え撃ったようにも見えますが、単に飛び立ちが下手糞な個体というだけかもしれません。
相手に触角で触れてみて同じコロニー出身の味方だと分かると、激しい喧嘩にはなりません。
巣口で羽ばたき始めた個体も、扇風を再開する訳ではなくて、すぐに飛び立ってしまいます。
獲物を狩った後に白っぽい肉団子を運んできたワーカー♀が帰巣しました。(@3:31〜)
これが果たしてセミを解体した肉片なのかどうか、突き止めたいのですが、帰巣した蜂を片っ端から捕獲して肉団子を取り上げ、DNA検査するしかなさそうです。
(モンスズメバチはセミを狩るのが得意だと言われていますが、狩りの様子を私は見たことがありません。)
もう少しズームインしてからハイスピード動画に撮っても、巣口に陣取る門衛は扇風行動していませんでした。(@4:01〜)
帰巣した個体が飛来したときだけ門衛が軽く羽ばたいているのは、警戒や威嚇牽制のようで、すぐに羽ばたきを止めてしまいます。
巣口の下の外皮ポケットにもワーカー♀(門衛?)が潜り込んでいて、下界を見下ろしています。
白っぽい肉片を大顎に咥えて巣に持ち帰ったワーカー♀個体がいます。(@4:41〜)
巣材パルプの色は焦げ茶色なので、明らかに違います。
巣口で出迎えた(誰何した)門衛は、すぐに横にどいて入巣を認めました。
巣内で育つ幼虫に給餌するために狩ってきた新鮮な肉団子の分け前を門番が要求することはありませんでした。
スズメバチは成虫になると固形物を食べることができず、肉団子を噛みほぐしながら肉汁を吸ったり、スズメバチ幼虫が吐き戻す液体を吸ったり(栄養交換)するだけです。
あとは外役の際に樹液や花蜜を舐める程度です。
外役ワーカー♀が続々と帰巣しますが、巣口が混雑していると、一旦飛び去ってからアプローチをやり直します。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
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