2026/02/21

カキノキに次々登って熟柿を食べるニホンザルの群れとカラスの小競り合い【野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年12月上旬・午前10:00〜10:30頃・晴れ・気温29℃ 

収穫の終わったソバ畑の端に立つカキノキの下に散らばっていた落果をまとめて置き直し、自動センサーカメラで見張っています。 
ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の登場シーンをまとめました。 

カメラの画角が斜めになっているのは、恐らく猿がカメラをいつの間にか悪戯したせいです。


シーン1:12/2・午前9:59・晴れ・気温29℃(@0:00〜) 
子猿が3頭、給餌場に来ていました。 
年長の個体が左へ立ち去った後も、年少の子猿2頭が給餌場に残って落柿を拾い食いしています。 
子猿にとって、落柿は両手で抱えても持て余すぐらい大きな餌です。 

手前の死角に隠れていた別個体の成獣がカキノキの幹に飛びついて、スルスルと木登りを開始。 
樹上に残っている熟柿を採食しに行ったのでしょう。 
手前の死角に隠れていた別個体の幼い子猿が真似してカキノキ幹に飛びつこうとしたものの、その手前の細い灌木に引っかかってしまいました。 
気勢を削がれた子猿は、諦めて地上へ不格好に(逆立ちするような格好で)下りました。 

給餌場で採食した子猿のうちの1頭がカキノキに飛びつくと、細い蔓を掴んで素早く登りました。 
他の子猿たちは、なぜか手前に走り去りました。 

別の成獣も死角から来てカキノキに登りました。 
しばらくすると、子猿が樹上から地上に飛び降りました。 
すぐにまた別の子猿が入れ替わるように木登り。 
幼い子猿も、蔓を利用することで独りでなんとか木登りが可能です。 

やがてカラスが2羽続けて飛来すると、カキノキ樹上から幼い子猿が慌てて飛び降りました。 
カラスから逃げてきた子猿は、口をもぐもぐさせながら、地面の落柿を手で弄んでいます。 


シーン2:12/2・午前10:02・晴れ(@2:00〜) 
カキノキに登る途中の猿がちらっと見えました。 
細い横枝に進出して器用に熟柿を採食しているようですが、幹の陰に隠れてよく見えないのが残念です。 
食べかけの熟柿を惜しげもなく捨てています。 
細い枝先についた熟果に手を伸ばしても届かないようです。 
体重の重い成獣が無理して枝先の熟柿を取りに行こうとすると、細い枝が折れてしまうことを猿も知っていて(猿も木から落ちる)、自重しています。 
監視カメラの画角が斜めにずれたことで偶然撮れるようになった、奇跡の産物です。 


シーン3:12/2・午前10:05・晴れ(@3:41〜) 
次に監視カメラが起動したときには、柿の木から飛び降りたと思われるニホンザル個体が左へ立ち去るところでした。 

カラスが次々に飛来して、カキノキ樹上のニホンザルを追い払おうとしているのかな? 
カラスとニホンザルが餌資源の熟柿を巡って占有行動を繰り広げていたら面白いのですが、もっと広角で証拠動画を撮らないといけません。 
周囲から聞こえるカラスの鳴き声は澄んでいるので、おそらくハシブトガラスCorvus macrorhynchos)のようです。 

カキノキ樹上の死角にニホンザルはまだ何頭か残っているようで、ときどき枝が揺れ、上から食べかすが落ちてきます。 


シーン4:12/2・午前10:08・晴れ(@4:06〜) 
猿がカキノキによじ登っています。 
樹上の死角で採食しているようで、ときどき食べかすを捨てています。 
カラスが鳴きながら周囲を飛び交っています。 


シーン5:12/2・午前10:14・晴れ(@4:11〜) 
ニホンザル成獣が左へ歩き去りました。 
給餌場をスルーしたということは、柿の木から飛び降りた直後なのかな? 

別個体の子猿がカキノキから下り始めました。 
一気に地面に飛び降りずに、左隣りのクワ幼木に一旦飛び移りました。 
体重の軽い子猿ならではの木下り法です。 
別個体の幼い子猿はカキノキから地面に飛び降りて、左へ向かいました。 

右から地上を歩いてきた個体がカキノキの奥で後ろ向きに座ると、落柿を拾い食いし始めました。 
手前に私が置いておいた落柿ではなく、自然に落ちた熟果を採食しています。 


シーン6:12/2・午前10:19・晴れ(@5:20〜)
猿の成獣♀がカキノキ樹上から地上に下りると、落柿を拾い食いしてから、ソバ畑の端を通って左に遊動しました。 
この♀個体は、テレメトリー調査のための黒い首輪(GPS内蔵?)を装着していました。 
同一個体と思われる首輪ニホンザルが近くの別なトレイルカメラでときどき記録されています。 
関連記事(年前の撮影@アナグマの営巣地)▶  

しばらくすると、左から幼い子猿が走ってきて、カキノキの幹に飛びついてよじ登り始めました。 
幼い子猿は、必ず細い蔓を掴んで登ります。 
もはや樹上採食が目的ではないようで、ぶら下がって遊んだり、すぐに左のクワ灌木に飛び移って遊んだりしています。 


シーン7:12/2・午前10:22・晴れ(@6:17〜)
幼い子猿が覚束ない手付きでカキノキに登ろうとしています。 
手前から成獣が現れ、手本を示すように木登りしました。 
仲間の幼い子猿達も続々と集まって、木登りします。 
体重の軽い幼い子猿は、細い枝先にも行けるので、アクロバティックに仲間と遊んでいます。 
樹上に最後まで残った熟柿を手に入れることが出来るのは、体重の軽い幼い子猿だけでしょう。 


シーン8:12/2・午前10:29・晴れ・気温29℃(@8:05〜) 
落葉灌木(樹種不明)の細い枝先で、2頭の幼い子猿がもつれ合うように遊んでいます。 
やがて成獣が柿の木から下りてきました。 
頭を下にして(真っ逆さまに)垂直な幹を器用に下りてきます。 
子猿は樹上から一気に地面に飛び降りたり、幹を上向きで恐る恐るずり落ちてきたりします。 
カキノキから続々と降りたニホンザルたちは、左のスギ防風林へ遊動したようです。 

立ち去ったニホンザルと入れ替わるように、待ちかねたカラスが飛来してカキノキの枝に止まりました。 
地上の獣道を右から殿しんがりのニホンザルが登場しました。 
給餌場にもカキノキにも立ち寄らず、ソバ畑の端を左に歩き去り、群れの仲間を追いかけます。 
するとカラスもう一羽飛来しました。



【考察】 
木登りがまだあまり得意ではない幼い子猿や老いた猿のために、樹上の成獣が食べ残した柿の実を惜しげなく落としてやるのかと思ったのですが、どうでしょうか。
少なくとも、思いやり(利他行動)で食べ残しを樹上から捨てている訳ではなさそうです。

 


今回の現場は郊外の平地です。
裏山から降りてきた野生ニホンザルの群れは、普段からここに居座っている訳ではありません。
ここに餌資源のカキノキがあることを知っていて(学習済み)、晩秋になるとぞろぞろと遊動してくるのです。
一方、この辺りを縄張りとしているカラスもいます。
カラスもニホンザルも甘い熟柿が大好物ですから、貴重な餌資源を巡って競争になります。
真っ黒なカラスが飛来すると、カキノキに登っていた子猿は怖がって逃げました。
しかし多数のニホンザルがカキノキに登ると、カラスに勝ち目はないようです。 
果実をさんざん食べた猿が柿の木から降りると、近くで待っていたカラスが入れ替わるように柿の木に戻ってきました。 

カラスとニホンザルのカキノキをめぐる攻防について、Gemini AIとブレイン・ストーミングしました。


Q1: カラスがニホンザルにモビング(擬攻撃)することはあるか?


A1: カラスがニホンザルにモビング(擬攻撃)することは、一般的に考えられる生態系における行動パターンではありません。

その理由としては、以下の点が考えられます。

  • 生態系の位置づけ: カラスは雑食性で、様々なものを食べますが、ニホンザルは群れで行動し、植物や昆虫などを主食とする動物です。生態系における位置づけが大きく異なるため、直接的な対立関係にあるとは考えにくいのです。

  • モビングの対象: カラスがモビングを行う対象は、主に自分よりも大きく、捕食される可能性のある動物、例えばタカやフクロウなどの猛禽類が一般的です。ニホンザルは、カラスにとって直接的な捕食者ではなく、むしろ競合相手や中立的な存在であると考えられます。

  • 体の大きさや力: ニホンザルはカラスよりも体が大きく、力も強いです。カラスがニホンザルに対してモビングを行っても、効果的に追い払うことは難しいでしょう。

ただし、以下の可能性も考えられます。

  • 個体差や状況による例外: 個体差や状況によっては、カラスがニホンザルに対して威嚇行動をとる可能性はゼロではありません。例えば、巣を守るために、たまたま近くにいたニホンザルを追い払おうとするケースなどが考えられます。

  • 餌をめぐる競争: 餌となる資源が限られている状況下では、カラスとニホンザルが同じ餌を求めて競合し、その結果、互いに威嚇し合う場面が見られるかもしれません。

結論として、カラスがニホンザルにモビングを行うことは、一般的な現象ではなく、非常に稀なケースであると考えられます。

もし、実際にそのような場面を見かけた場合は、非常に興味深い観察結果と言えるでしょう。

補足

  • モビングは、鳥類が外敵から身を守るための重要な戦略の一つです。

  • カラスは非常に知能が高く、様々な状況に対応できる動物です。

  • ニホンザルもまた、社会性が高く、複雑な社会構造を持つ動物です。


Q2: 冬にカキノキに美味しい果実がなっていて、カラスもニホンザルも採食にやって来る。ニホンザルが群れで広く遊動するのに対して、カラスは縄張り定住性が高いと考えられる。カラスの縄張り内にあるカキノキにニホンザルの群れがやって来て、カキノキに登って果実を食べ始めたら、餌資源を防衛するためにカラスはニホンザルを追い払おうとするのではないか? カラスが襲ってきたら幼い子猿は怖がって逃げるのではないか?


A2: 冬場にカキの実を巡ってカラスとニホンザルが競合する場面は、自然界でよく見られる光景です。

カラスがニホンザルを追い払おうとする可能性は十分に考えられます。

  • 縄張り意識の強さ: カラスは、特に繁殖期や餌が豊富な時期には、縄張り意識が非常に強く、侵入者を激しく追い払うことがあります。

  • 餌資源の価値: 冬場は餌が少なくなるため、カキの実のような高カロリーな食物は、カラスにとって特に重要な資源です。

  • 個体差と状況: カラスの性格や、その時の状況によっても、ニホンザルに対する反応は変わってくるでしょう。特に、巣がある場合や、雛がいる場合は、より攻撃的に反応する可能性があります。

一方で、ニホンザルもまた、カラスの攻撃に対して様々な対応策を持っていると考えられます。

  • 群れの力: ニホンザルは群れで行動するため、数が多ければカラスの攻撃を凌ぎ切ることも可能です。

  • 学習能力: ニホンザルは非常に学習能力が高く、過去の経験から、カラスの攻撃パターンを学習し、それに対応する行動をとる可能性があります。

  • 個体差: ニホンザルも個体差があり、大胆な個体や臆病な個体など、様々な性格の個体が存在します。

幼い子猿にとって、カラスの攻撃は確かに怖い経験となるでしょう。

  • 恐怖体験: 幼い子猿は、カラスの大きな鳴き声や急襲に恐怖を感じる可能性があります。

  • 学習効果: しかし、このような経験を通して、カラスを危険な存在として認識し、警戒心を養うことができるでしょう。

まとめると、カラスとニホンザルの間には、餌をめぐる激しい競争が繰り広げられており、特に冬場は、その対立が顕著になることがあります。

しかし、同時に、両者は互いの存在を認識し、それぞれの戦略を駆使して、この競争を乗り越えようとしていると言えるでしょう。


Q3: 餌資源を巡るカラスの攻撃性はモビングとは呼ばないのか? あくまでも猛禽などの天敵に対してカラスが繁殖期に行うのがモビングか?


A3: 餌資源をめぐるカラスの攻撃性は、必ずしも「モビング」とは呼ばれません。

モビングと餌をめぐる攻撃性の違い

  • モビング: モビングは、主に繁殖期に、カラスが巣や雛を守るために、自分よりも大きな捕食者(タカやフクロウなど)に対して行う威嚇行動です。集団で攻撃し、大きな音を立てたり、糞を浴びせたりするなど、より積極的な攻撃行動が見られます。

  • 餌をめぐる攻撃性: 餌資源をめぐって、他の動物と争う際にカラスが見せる攻撃性は、モビングよりも範囲が広く、対象も多様です。ニホンザルだけでなく、他の鳥類や哺乳類、時には人間に対しても、餌を守るために攻撃的な行動を取る場合があります。

では、餌をめぐる攻撃性を何と言うのでしょうか?

厳密な定義はありませんが、一般的には「縄張り争い」や「資源防衛行動」などと呼ばれます。

なぜ区別するのか?

  • 目的の違い: モビングは、自分や子孫を守るための防衛行動であるのに対し、餌をめぐる攻撃性は、生存に必要な資源を守るための行動です。

  • 対象の違い: モビングの対象は主に捕食者であるのに対し、餌をめぐる攻撃性の対象は、餌と競合する他の動物です。

  • 行動のパターン: モビングは、集団で攻撃し、大きな音を立てるなど、より特徴的な行動パターンを示すことが多いです。

まとめ

カラスの攻撃性は、その目的や対象によって様々な種類があります。モビングは、捕食者に対する防衛行動という点で特徴的な行動ですが、餌をめぐる攻撃性も、カラスの生存戦略において重要な役割を果たしています。


Q4: 複数のカラスがカキノキに飛来して(上空を低く通り過ぎたり、枝に止まったり)、木に登っていたニホンザルを追い払ったように見えたのだが、それはモビングとは呼べないのですね。


A4: はい、その状況はモビングとは厳密には呼べません。

なぜモビングとは言えないのか?

  • モビングの対象: モビングは、通常、カラスよりはるかに大きく、捕食の危険性のある猛禽類などの鳥を対象に行われます。

  • モビングの目的: モビングの目的は、巣や雛を守るための防衛行動です。

  • 行動パターン: モビングでは、集団で攻撃し、大きな音を立てたり、糞を浴びせたりなど、より積極的な威嚇行動が見られます。

今回のケースでは、

  • 対象: ニホンザルは、カラスの捕食対象ではなく、むしろ競合相手です。

  • 目的: 餌となるカキの実を守るための資源防衛行動です。

  • 行動パターン: 必ずしも集団で攻撃するわけではなく、単独で追い払ったり、威嚇するなど、状況によって行動が異なります。

では、今回のカラスの行動を何と呼ぶべきか?

  • 縄張り争い: カラスが縄張りとみなしているカキノキに、ニホンザルが侵入してきたため、それを追い払おうとしたと考えられます。

  • 資源防衛行動: カキの実という貴重な餌資源を守るために、ニホンザルを追い払おうとしたと考えられます。

まとめ

カラスの行動は、状況や相手によって様々です。モビングは、特定の状況下で行われる特殊な行動であり、全ての攻撃的な行動をモビングと呼ぶわけではありません。

今回のケースのように、餌資源をめぐる争いにおいて見られるカラスの行動は、縄張り意識や資源防衛行動として捉えるのが適切でしょう。


補足

  • 個体差: カラスの性格や経験によって、同じ状況でも異なる行動を取る場合があります。

  • 状況依存性: 餌の量や、ニホンザルの数など、状況によってカラスの行動は変化します。

  • 学習能力: カラスは学習能力が高いため、過去の経験から、より効果的な行動を学習していく可能性があります。

これらの点を踏まえて、実際の観察結果と照らし合わせながら、カラスの行動をより深く理解していくことができます。



つづく→

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