2021/07/13

ノイバラ?の若葉を採食していたニホンカモシカと隠れんぼ

 

2021年5月上旬・午後17:50頃・くもり 

カタクリの花を眺めながら里山のつづら折れを夕方に下山していたら、山腹の空き地でニホンカモシカCapricornis crispus)を見つけました。 
芽吹き始めた木イチゴ(ノイバラ?)の若葉を採食していたようです。 
私は動きを止めて採食シーンをじっくり動画撮影しようとしたのですが、カモシカは私に気づくと神経質になり、食餌を止めてしまいました。 
カモシカは斜面の上から敵に見下されると不安なのでしょう。 

正面から私を見上げてじっと見つめています。 
角や耳介に目立った傷はなく、個体識別できそうな特徴はありません。 
しばらくすると頭を下げて、ノイバラ?の葉を口でむしり取ってモグモグしています。 

てっきりカモシカは視力が悪いと私は思い込んでいたのですが、意外とそうでもなさそうです。 
このとき私はグレー(灰色)のポロシャツを着ていたので、薄暗い夕方でも目立っていたのでしょう。 
もし私が迷彩服を着ていたら、反応が変わっていたかもしれません。

やがてカモシカは鼻腔を大きく開いてフシュフシュ♪と鋭い鼻息を吐き、私に対して威嚇し始めました。  
左前足を前方に蹴り上げながら鼻息を吐きましたが、蹄を踏み鳴らすことはありませんでした。

それでも私が全く動じないので、苛立ったカモシカは跳ねるように少し逃げました。 
藪の背後に隠れると立ち止まって鼻息威嚇を続けます。 
私の視線を嫌がって藪の陰に隠れよう隠れようとする度にしつこい私が横に少しずれて撮影アングルを確保します。 
野生のカモシカとまるで隠れんぼをしているようです。 
遂にニホンカモシカは鼻息を荒げながら走り去りました。 
棘だらけの木イチゴの藪に覆われた斜面を跳ねるように駆け降りて行くと、鼻息威嚇♪が次第に遠ざかります。

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