2019年9月中旬・午前11:20頃
川の本流に注ぐ浅い水路でミヤマアカネ(Sympetrum pedemontanum elatum)の♀♂ペアが何組も産卵していました。
石垣で護岸された用水路の両側には雑草が繁茂しているため、水面に草が張り出して適度な日陰を作っています。
連結した♀♂ペアは、主に岸の水際で連結打水産卵を繰り返していました。
珍しく水路の中央部でも産卵したのは、橋の下で影になっていたからですかね?
ミヤマアカネ♀♂の連結打水産卵を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:24〜)
空中でホバリング(停空飛翔)してから狙いを定め、振り子のように♀を前方に振り出す勢いで産卵しています。
♀♂ペアの羽ばたく影が水面に写る様子や、打水産卵する度に水面に広がる波紋も美しいですね。
連結飛翔しながら落ち着き無くあちらこちらと産卵場所を変えていました。
スローモーションを見直すと、単純に「打水産卵」とは言い切れないことが分かりました。
水際に狙いを定めてもときどき狙いが外れてしまうのか、水中ではなく石垣護岸の陸地に打泥産卵したり、苔に産みつけたりすることもありました。
あるいは、♀は意図的に色々な場所に産卵してリスクを分散しているのかもしれません。
私が見た限り、この用水路内に小魚は居ないので、産卵直後に食卵されるおそれはなさそうです。
一方、すぐ近くで小魚が群れている支流では、産卵するミヤマアカネ♀♂はほとんど居ませんでした。
つづく→連結打水産卵するミヤマアカネ♀♂とあぶれ♂の攻防
▼関連記事(2年前の撮影)
ミヤマアカネ♀♂連結打水産卵からの♀単独打水産卵
ミヤマアカネ♀♂@用水路+連結打水産卵 |
ミヤマアカネ♀産卵地@用水路・全景 |
ミヤマアカネ♀産卵地@用水路・全景 |
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