2013/10/24

柳の樹液に来たシロテンハナムグリとコムラサキ♂【微速度撮影】



2013年8月中旬

水辺に生えた柳の潅木に樹液酒場がオープンしていました。
幹の根元付近のあちこちから白く泡立つ樹液が分泌され、独特の発酵臭が辺りに漂っています。
カミキリムシの産卵痕から滲み出しているのでしょう。

樹液酒場に集まる昆虫の様子を微速度撮影で長時間、記録してみました。
ジオラマモードで撮った10倍速の早回し映像をご覧ください。

シロテンハナムグリProtaetia orientalis submarumorea)と思われる大型の甲虫が樹液に多数群がって吸汁しており、コムラサキ♂(Apatura metis substituta)も来ていました。

樹液をめぐるシロテンハナムグリ同士の喧嘩がコミカルに描かれています。
喧嘩の後で酒場に誰も居なくなったところで、樹液が滲み出す様子が写っています。
コムラサキ♂は左後翅の破損した(ビークマーク)個体と無傷の個体の少なくとも2頭が入れ替わりで樹液を舐めに来ていました。
コムラサキの成虫はあまり訪花せずに専ら樹液で栄養補給するらしく、更に幼虫の食草はヤナギだそうです。
従って、最近この辺りでコムラサキをよく目にするのは納得です。

実は途中でスズメバチが飛来したのですが、早回し映像ではほんの一瞬しか写っていません。
コムラサキ♂は驚いて飛び去ったものの、固い装甲で身を守るシロテンハナムグリは平気で吸汁を続けていました。

つづく



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