2013年8月中旬
ムラサキツメクサの花で交尾中のトモンハナバチ♀♂(Anthidium septemspinosum)を240-fpsのハイスピード動画に撮りました。
今回のペアは珍しく♀の方から交尾器の連結を外して先に飛び去りました。
近くのクサフジ群落で訪花中に交尾するペアはこれまでよく見かけましたが、それ以外の花で交尾するのは初見です。
有望な蜜源であったクサフジの花が散ったので、♀がムラサキツメクサによく訪花するようになったのだと思います。
関連記事→「トモンハナバチの交尾@クサフジ【HD動画&ハイスピード動画】」
ところで前日に近くのヨモギ群落でトモンハナバチ♀が巣材を集めていました。
ヨモギ葉裏に密生した白い産毛を掻き集め、丸めた巣材を巣に持ち帰りました。
まさに『ファーブル昆虫記』に書いてあった行動を目の当たりにして感動しました。
生憎カメラのバッテリーが切れており、撮影できませんでした。
痛恨のミスを取り返そうとこの夏頑張って通ったのですけど、残念ながら二度と目にすることはありませんでした。
来年以降の課題です。
竹筒トラップに営巣するそうなので、設置してみようと思います。
【追記】
小松貴『虫のすみか―生きざまは巣にあらわれる (BERET SCIENCE)』p48によると、
初夏に涼しい地域のヨモギが繁茂する草原へ行くと、トモンハナバチという美しいハチを見ることがあります。彼らは巣の仕切り材として、ヨモギの葉裏に生える綿毛をかき集める習性があるため、ヨモギが多くない場所では見られません。
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