2025/11/30

山中の湿地帯の草むらで餌を探し回るホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2024年9月上旬・午後20:10頃・気温24℃ 

山中の湿地帯にある晩、ホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)がやって来ました。 
水溜りSで水を飲んだり水浴したりすることはなく、奥の草むらで獲物となる何か小動物(昆虫やカエルなど)を探しているようです。 

その間に、右上奥の林道から別個体が登場したようで、両目のタペータムが赤外線に白く反射して見えます。 
おそらくタヌキの♀♂ペアが付かず離れず一緒に採食活動しているのでしょう。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


ツキノワグマの糞に産卵するコウカアブ♀

 

2024年9月上旬・午後14:10頃・くもり 

平地の農道からヨシ原・湿地帯へ降りるスロープの端に巨大な黒い獣糞が残されていました。 
15cmの白いプラスチックの定規を並べて置いて、獣糞を採寸しました。 
山から降りてきたツキノワグマ(Ursus thibetanus)がこんな所で脱糞したとは驚きです。 
糞をほぐして、何を食べていたのか調べるべきでしたね。 

触角が短く全身が真っ黒なコウカアブ(Ptecticus tenebrifer)が獣糞の縁をせかせかと歩き回っています。
(コウカアブは)腐食物に集まる。かつては便所に普通に見られたが、水洗トイレが普及し減少。(『ハエハンドブック』p70より引用)
どうやらコウカアブ♀は産卵に適した位置を探して歩いているようですが、獣糞の上には決して乗らないのが不思議です。 
下が地面ではなくコンクリートの路面なので、昼間の直射日光に照らされた獣糞は乾燥が進んでいます。 
おそらく獣糞の路面に接した縁だけが、適度な湿り気が残っているのでしょう。 
やがてコウカアブ♀が腹端を曲げて獣糞の縁に何度か触れたので、おそらく産卵したようです。 
産卵シーンを側面からしっかり撮りたいのですが、私がいくら粘っても、糞塊の反対側から回り込んでも上手く撮れませんでした。 
私が獣糞に近づいただけでも、コウカアブ♀は警戒するのかもしれません。 

獣糞の表面は乾きかけていて艶があります。 
白い糸くずのような物が獣糞に付着しているのは、キンバエやコウカアブの卵や幼虫なのでしょうか? 
マクロレンズで接写すべきでしたが、少なくとも動いてはいないようなので、蛆虫ではなさそうです。
クマの消化管から排泄された体内寄生虫(ぎょう虫など)なのかな?

コウカアブの他には、キンバエ(Lucilia caesar)の仲間が数匹、獣糞に飛来していました。 

近くで別の用事を済ませた私が30分後にまた様子を見に戻って来ると、相変わらずキンバエ類が獣糞に居座っていた一方で、コウカアブは糞塊から少し離れた路上に居ました。 


※ 動画素材の順序を編集時に変更しました。 


【アフィリエイト】 

2025/11/29

ニホンリスは岩塩を直接かじらなくなり、塩水で濡れた樹皮を舐めるだけになった【トレイルカメラ】

 



2024年9月上旬〜中旬

シーン0:9/4・午後14:10・晴れ(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
里山で雑木とスギの針広混交林にあるニホンカモシカ(Capricornis crispus)の溜め糞場sr2を自動撮影カメラで見張っています。 

ミズナラの幹にプレート状のヒマラヤ岩塩(155×100×25mm、870g)をベルトで固定して、野生動物の塩場を作ってみました。 
撮影しやすいように、岩塩プレートが監視カメラに正対するように、固定し直しました。 

ニホンリス(Sciurus lis)が通ってくる様子を以下にまとめます。 


シーン1:9/5・午前10:24・晴れ(@0:04〜) 
リスが午前中からミズナラ幹の下部にしがみついて、岩塩プレート直下に来ていました。 
滴り落ちる塩水で濡れた樹皮を舐めているのかもしれません。 
岩塩プレートを直接かじることはありませんでした。 
岩塩の向きが変わったので、不審がっているのかな? 

リスがときどき顔の向きを変えると、目に日光がキラッと反射して見えます。
 (首の横の白い毛がちらっと見えているだけかもしれません。) 
やがて左下手前の林床に跳び降りると、走り去りました。 


シーン2:9/7・午後13:51(@0:55〜) 
2日後の午後にニホンリスが登場。
ミズナラの根元付近(右下)で幹にしがみついていました。 
塩水が滴り落ちる場所ではないので、樹皮を舐めているのではなく、匂いを嗅いでいるだけのようです。 


シーン3:9/7・午後13:51(@1:56〜) 
このシーンは1.5倍に拡大した映像をご覧ください。 
ミズナラ幹の下部にしがみついたリスは、よほど気に入ったのか、延々と同じ場所を舐め続けています。 
何か小さな虫でも捕食しているのでしょうか? 

リスがしゃっくりのような奇妙な鳴き声を発しました。(@2:15〜) 

しばらくすると、ようやく幹を少しずつ慎重に登り始めました。 
垂れ下がったベルト先端部の匂いを嗅いでから、幹の裏側へ隠れてしまいました。 
幹の左側に回り込んで、物色しています。 


シーン4:9/9・午前6:19(@2:57〜)日の出時刻は午前5:13。 
2日後の早朝にリスが塩場に来ていました。 
ミズナラ幹の左下部にしがみついていたのに、岩塩プレートまでは登らずに身を翻して飛び降り、林床を手前に走り去りました。 


シーン5:9/9・午前15:53(@3:10〜) 
約9時間半後に、またリスが現れました。 
ミズナラ幹の下部にしがみついて岩塩プレートを見上げています。 
警戒しているのか、なぜか決して岩塩プレートまでは登ろうとしませんでした。 
塩水で濡れた樹皮を舐めているようです。


シーン5:9/9・午前15:55(@4:12〜) 
いつの間にかリスは奥にあるスギに移動していて、幹の下部にしがみ付いていました。 
スギの裏側に回り込んでから、右上の樹上に素早く消えました。 


シーン6:9/14・午後16:28(@4:27〜) 
次にリスが塩場に来たのは、5日後の午後遅くでした。 
画面の左下隅から現れたニホンリスが、林床のカモシカ溜め糞場sr2をピョンピョン跳ねるように横切りました。 
スギ幹の下部に登ってしがみつくと、少し休んでから、左に走り去りました。 
今回は岩塩プレートには立ち寄りませんでした。 

1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@4:38〜) 


シーン7:9/15・午前10:28(@5:02〜) 
翌日の午前中に、またリスが塩場に来ました。 
ミズナラ幹の下部の裏側に止まっているリスの尻尾だけが見えます。 
少し木登りすると、樹皮を丹念に調べている(舐めている?)ようです。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
あれほど岩塩が気に入って頻繁に舐めたり齧ったりしていたニホンリスが、この時期はなぜか岩塩プレートを直接かじらなくなりました。 
塩水で濡れた樹皮を控えめに舐めるだけになりました。
調子に乗って塩分を摂り過ぎると喉が渇くなどして体に良くないことに自分で気づいて、摂取量を節制するようになったのでしょうか。
塩場に立ち寄らず、カモシカの溜め糞場sr2を素通りすることもありました。

岩塩プレートの向きが急に変わったので、不審に思ったリスは露骨に警戒しているのかもしれません。
どうも、リスは岩塩と監視カメラとの位置関係をしっかり把握しているような気がしてなりません。
岩塩を舐める際に無防備な背中を監視カメラに向けたくないのでしょうか。
トレイルカメラが起動するときに発するカチッというかすかな音に怯えて(警戒して)、岩塩プレートに近づけないのかな?


ランダムに記事を読む