2025/02/02

スギ倒木横のタヌキ溜め糞場に集まる虫たち:オカダンゴムシ♂、ワラジムシ、クロボシヒラタシデムシの幼虫および成虫、サビハネカクシ、糞虫など

 

2023年6月下旬・午後14:55頃・晴れ 

ホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が平地のスギ防風林に残した溜め糞場phを定点観察しています。 
すぐ横に風倒木が転がっているのが目印です。 
新鮮な糞が追加されていて、
糞の一部には未消化の獣毛が混じっています。 
換毛期に毛繕いしたタヌキが自分の体毛を飲み込んでしまったのか、それとも動物の死骸を食べた(腐肉食)のか、野ネズミなど小型哺乳類を捕食したのでしょうか? 
糞をDNA解析すれば、たちどころに分かるはずです。 

糞食性の様々な虫が集まっていました。 
動画に登場した虫たちを列挙してみます。 

1匹のオカダンゴムシ♂(Armadillidium vulgare)が溜め糞の匂いに誘引されて来ました。 
背中に斑点が無くて真っ黒(黒光り)なので、♂と判明。 

ワラジムシPorcellio scaber)も何匹かいました。 

クロボシヒラタシデムシOiceoptoma nigropunctatum)の成虫だけでなく幼虫もいました。 
写真にはオオヒラタシデムシNecrophila japonica)の成虫も写っていました。 

小型の糞虫が糞塊に潜りかけていたのですが、全身を見せてくれず、種類を見分けられませんでした。(センチコガネではない) 

サビハネカクシOntholestes gracilis)と、別種のハネカクシ(種名不詳)もいました。 
肉食性のハネカクシ類がダンゴムシやワラジムシを襲って捕食することはありませんでした。 
もっぱらハエの幼虫(蛆虫)を捕食するのでしょう。 

ショウジョウバエのような微小なハエも来ていたのですが、真面目に同定していません。

2025/02/01

晩冬に根返り巣穴の付近を1〜2頭でうろつくホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年2月下旬

シーン0:2/20・午後14:26・くもり(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
平地のスギ防風林で、「根返りスギ」の根元に掘られた「根曲がり巣穴a」を自動センサーカメラで見張っています。 
この巣穴aでニホンイタチ(Mustela itatsi)が越冬していたのに、なぜか最近は姿を見せなくなりました。 

今回はカメラの設置場所をいつもとは少し変えてみました。 
異常な暖冬のため、林床の積雪は完全に溶けてしまっています。 
ホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の登場シーンをまとめました。 


シーン0:2/20・午後14:46・くもり(@0:04〜) 
約3m離れた別の「根返りスギ」の根元に掘られた巣穴bも別の自動撮影カメラで同時に見張ることにしました。 


シーン1:2/24・午前2:23・降雪(@0:07〜) 
林床に雪が少し積もっていました。 
小雪がちらつく深夜に、タヌキaが水平倒木の下をくぐり抜けながら、ちょっとした斜面を奥へ登って行きます。 
しばらくすると、右上奥の暗いスギ林内をタヌキの別個体bの白く光る眼が右へ移動して行きました。 

このタヌキはどこから来たのでしょう? 手前の獣道から来たのか、それとも巣穴bから出巣した直後である可能性もありそうです。 
湿雪の雪面に残るタヌキの足跡を見ても、軌跡が読み取れませんでした。 


シーン2:2/24・午前2:23・降雪(@0:30〜)
別アングルで根曲がり巣穴aを監視するトレイルカメラに続きが録画されていました。 
先行個体aが根曲がり巣穴aの横を素通りして、獣道を左へ向かいました。 

しばらくすると、後続個体bが奥の倒木をくぐって右から登場し、先行するパートナーの後を追って左へ向かいました。 
♀♂ペアで行動しているようです。 


シーン3:2/28・午前1:00(@0:51〜) 
4日後の深夜に監視カメラが起動すると、林床に積もった雪はすっかり消え去っていました。 

奥のスギ林から2頭のタヌキが縦列でやって来ました。 


シーン4:2/28・午前1:01(@1:31〜) 
この動画だけ見ると、タヌキが根曲がり巣穴aから外に出てきたように見えますが、別アングルの監視映像(シーン3)と合わせて見ると、奥の獣道から来ただけだと判明しました。 
監視カメラの電池が消耗しているせいか、♀♂ペアのうち1頭しか写りませんでした。 


シーン5:2/28・午前1:55・吹雪(@1:38〜) 
約50分後にもタヌキが根曲がり巣穴aにて写りました。 
出巣aしたばかりのように見えますけど、前回と同じく通り過ぎただけかもしれません。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
限られた台数のトレイルカメラをなんとかやりくりして、2つの隣接する巣穴a,bを2台で同時に見張ることにしました。 
1台ではどうしても撮り漏らしがあるのですが、2台で別アングルから監視することで、タヌキの行動が正しく読み取れるようになります。 
倒木だらけのスギ防風林をタヌキが夜な夜なうろついています。

タヌキのペア♀♂がこの根返りスギの根元の巣穴に住みついたという証拠映像は得られていません。

つづく→

GPS首輪を装着したニホンザル♂の欠伸とくしゃみ♪

 

2022年11月下旬・午後15:40頃・くもり 

山麓の水路沿いで遭遇した野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れの中に、首輪を装着した若い♂個体が居ました。 
遊動する位置を刻々と記録するGPSテレメトリー調査の対象なのでしょう。 
猿害対策として、群れが山から降りてきて里の集落に近づくと通知する仕組みになっているのかもしれません。 
ニホンザルは母系社会ですから、一時捕獲した♂に首輪を装着しても♂はいずれ群れの外に出てしまい、コスパが悪い気がします。 
あえて♂にGPS首輪を付けて調査しているのなら、それはそれで興味深い結果が得られるでしょう。

その♂個体に注目していると、座って辺りをキョロキョロしながら口を大きく開けて欠伸をしました。 
犬歯を誇示しなかったので、威嚇ではなく生理的なあくびだと思います。 
あくびに続けてクシャミもしました。 
鼻水は出ませんでした。 

水路橋の手摺を伝って対岸に渡る途中にも、同一個体♂が再びクシャミをしました。 
風邪をひいているのかな? 
歩き去る後ろ姿の股間に、紅潮した大きな睾丸がぶらぶら揺れています。 


※ ニホンザルのくしゃみが聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


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