前回の記事:▶ 晩冬の落葉樹林内を横切る雪国のキジ♀【野鳥:トレイルカメラ】
2025年3月中旬
シーン1:3/13・午前6:31・朝霧・気温1℃(@0:00〜)日の出時刻は午前5:51
朝霧が立ち込める落葉二次林でホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が単独で越冬用営巣地をうろついていました。
画面左上奥で林床を歩くキジ♂(Phasianus versicolor)を発見すると、タヌキはその場に立ち止まって凝視しています。
キジ♂もタヌキに気づいたのか、立ち止まりました。
すぐに警戒を解くと、キジ♂はセットに向かって歩いて来ます。
グズグズに溶けかけた雪質(いわゆる腐れ雪)のため、体重の軽いキジでも足が雪面にズボズボと潜って歩きにくそうです。
キジ♂も飛ぶのが苦手とは言え、鳥類のはしくれですから、襲われたらいつでも飛んで逃げられる自信があるのでしょうか?
狩猟本能に駆られたタヌキが走り出して獲物に襲いかかる展開を予想したのですけど、意外にもタヌキは待ち伏せ戦略を取っています。
タヌキが積極的に狩りの行動を起こさなかったのは、走りにくい残雪では足を取られて獲物に追いつけないと判断したのかもしれません。
同じイヌ科でもキツネと違ってタヌキは動きが鈍臭いので、積極的に獲物を襲って狩る捕食者ではないと言われています。
このタヌキが、視力の弱い個体(タペータムの機能を両眼喪失)だった可能性も考えられます。
遠くから救急車のサイレン♪がかすかに聞こえてきます。
飼い犬とは違って、タヌキはサイレンを聞いても遠吠えしません。
もちろん今回のような緊迫した場面では、タヌキが鳴かないのは当然でしょう。
シーン2:3/13・午前6:34・朝霧(@1:01〜)
約2分後に、別アングルの監視カメラで続きが撮れていました。
巣口Rから離れるように歩き出したタヌキが、立ち止まって左の林内を見つめています。
林内を横切るキジ♂を見送っているようです。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。
つづく→
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