2024/05/03

ホンドタヌキ幼獣の群れが追いかけっこや格闘遊びをしてはしゃぎ回るニホンアナグマの旧営巣地【トレイルカメラ】

 



2023年8月中旬〜下旬 

ニホンアナグマ(Meles anakuma)家族が転出した後の旧営巣地(セット)にホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)幼獣たちが元気いっぱいで遊びに来るようになりました。
ほとんどが日中の映像です。
どんな野生動物でも、遊びたい盛りの幼獣の行動は見ていて飽きません。

シーン0:8/14・午後13:51・晴れ(@0:00〜) 
シーン1:8/14・午後14:13・くもり(@0:04〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
新旧トレイルカメラの2台体勢で見張っています。 


シーン2:8/15・午前5:12(@0:07〜) 
右から登場したタヌキaがアナグマの巣口Rの匂いを嗅いでいると、右下から別個体bが登場しました。 
背後から不意をつかれたaが驚いたのか、ギャガッ♪と軽く唸り声を上げながらbに襲いかかって噛みつこうとしました。 
攻撃する理由が分からないのですが、巣穴の主のアナグマが戻ってきたと思ったのかな? 
そのまま左に立ち去りました。 


シーン3:8/17・午前3:21(@0:33〜) 
2日後の未明。
奥の林縁でオニグルミの根元に1頭のタヌキが座り込み、その傍らに付添の別個体が佇んでいます。 
右から何者かがやって来たのか、2頭は急にビクッと警戒し、慌てて立ち上がると散り散りに逃げて行きました。 
2頭間での追いかけっこ遊びが始まったようには見えません。(明らかに第三者に対する逃避行動) 
しばらくすると、1頭が右から戻って来ました。 
続けてもう1頭が右下から登場しました。 
奥の二次林内を白く光る目が右へ移動しています。 
計何頭のタヌキが登場したのか、よく分からなくなりました。 


シーン4:8/17・午前3:32(@1:23〜) 
画面の外から小声でクゥーン♪と繰り返し鳴く声が聞こえます。 
右から来たタヌキが広場の匂いを嗅いでから、右に引き返しました。 
その後も、仔犬のような鳴き声だけ聞こえます。 
迷子になった個体が心細くて鳴いているというよりも、仲間と鳴き交わしているのでしょう。
どうやら画面の右下隅で2頭が鳴きながら取っ組み合いをして、じゃれ合っているようです。 


シーン5:8/17・午後16:50・気温31℃(@2:09〜) 
まだ夕方なのに、なぜかモノクロで録画されています。 
左から来たタヌキ成獣が慎重に巣口Lに忍び寄って匂いを嗅いでいると、右から更に2頭の幼獣が甲高くキュンキュン♪鳴きながら駆け寄って来ました。
「遊ぼう!」とまとわりついてくる幼獣に左の成獣?が軽く甘噛みしてやってから、獣道を右往左往して左へ。 
画面下から更に3頭目の幼獣がやって来ました。 
3兄弟(姉妹)のタヌキ幼獣は巣口Lを点検したり互いに追いかけっこしたり、元気にはしゃぎ回っています。 
(アナグマの古い巣穴の奥に入って探検することはありませんでした。) 
右上奥の獣道から別個体の成獣がやって来ました。(@2:57〜) 
最後はタヌキの家族全員(成獣♀♂および幼獣3頭)が左へ向かいます。 


シーン6:8/17・午後16:49(@3:09〜) 
別アングルに設置した広角の監視映像でも、ほぼ同時に撮れていました。 
左上奥の二次林内で探餌徘徊していた2頭のタヌキ幼獣が、急に駆け出し、追いかけっこ遊びを始めました。 
3頭目の幼獣も後から走って追いかけて来ます。 
しばらくすると、左から来たタヌキ成獣が巣口Rの横を通り過ぎました。 
その後を幼獣が左から右に走って横切ります。 
すぐにまたピョンピョン飛び跳ねるように戻ってきて、巣口Rに興味津々。 
その間に左から成獣が幼獣を引率して右へ向かいました。 


シーン7:8/17・午後17:23・気温30℃(@4:09〜) 
約30分後、タヌキの幼獣2頭が追いかけっこをしながらアナグマの巣口L付近に戻ってきました。 
1頭が全力疾走で右に消えた後も、別個体bが巣口Lの匂いを嗅いでから、仲間の後を追いかけて右へ走り去りました。 


シーン8:8/21・午後17:53(@4:20〜) 
4日後の夕方。
広場の右端で巣口Rの方を向いていたタヌキ(成獣?)が、方向転換して右へ走り去りました。 
と思いきや、黒っぽい幼獣が全力疾走で右から戻ってきました。 
巣口Rで立ち止まり、匂いを嗅ぎ回ります。 
 林縁でミズキの根本の匂いを嗅いでから、もしかするとさりげなく排尿マーキングしたかもしれません。 
だとすると、片足を持ち上げなかったことから、♀のようです。 
再び右へ走り去りました。 
追手が来ないのにはしゃぎ回っているので、幼獣の独り遊びのようです。 

二次林内でアナグマとタヌキ(同じ穴の狢(むじな))が出会うとどうなるのか、観察してみたいものです。
幼獣同士なら異種間でも遊んだりするのでしょうか? 


 シーン9:8/21・午後17:55・くもり・気温29℃(@4:49〜) 
ようやく新機種でフルカラー録画されていました。 
やや薄暗い夕方の獣道を右奥へ走り去るタヌキの後ろ姿が見えます。 
途中で立ち止まってから左に向きを変え、画面の上端を移動するタヌキが茂みの陰にチラチラと見えます。 


シーン10:8/22・午後15:38・晴れ・気温33℃(@5:09〜) 
晴れた午後の木漏れ日が眩しいです。 
右から来たタヌキ幼獣aが、辺りを見回しながら小声でクゥーン♪と鳴いています。 
巣口Lに腰を下ろしかけたところに、別個体bが右下から全力疾走で突っかかってきました。 
aは慌てて左に逃げ、追手bはそのまま入巣Lしました。 
やがて外に出てきたbも左へ。 
タヌキの幼獣がアナグマの古巣の中に短時間でも入ったのは珍しいです。 


シーン11:8/22・午後15:40・晴れ・気温34℃(@5:36〜) 
左から来たタヌキ幼獣が巣口Lを覗き込んでから、向きを変えて左へ戻りました。 
左から戻ってきて、すぐに左下へ消えました。 


シーン12:8/22・午後15:39(@6:07〜) 
別アングルの監視映像です。 
1頭のタヌキ幼獣aが巣口Rの手前に転がっている太くて古い落枝の匂いを嗅いでいます。 
左から登場した別個体bは巣口Rを点検。 
2頭の幼獣が離れたところで向かい合い、地面に座り込みました。 
左上奥の二次林から、更に別個体cがやって来ます。 
林縁のミズキの根元で合流したcの尻の匂いをbが嗅ぎました。 
家族であることを確認したのでしょうか? 
aとbがふざけたように遊び始めました。(尻切れトンボ) 


シーン13:8/22・午後15:40(@7:08〜) 
3頭が互いに追いかけっこをして遊んでいます。 
右端の白っぽい毛皮の個体はもしかすると成獣(親タヌキ)かもしれません。 
2頭が右へ走り去ると、林縁に残った幼獣個体も走って追いかけます。 
すぐに右下隅から戻ってきて、追いかけっこ遊びを続けています。 


シーン14:8/22・午後15:42(@7:54〜) 
1頭のタヌキ幼獣aが左へ走り去り、残った幼獣個体bが巣口Rに座り込みました。 
左から戻ってきた個体aとbが、追いかけっこ遊びを再開しました。 


シーン15:8/22・午後15:43(@8:18〜) 
奥の広場でミズキの根元に来ていた個体が何か餌?をくちゃくちゃと噛んでいます。 
もう1頭の幼獣が挑発してきて、追いかけっこしながら左へ。 


シーン16:8/22・午後15:43・晴れ・気温34℃(@8:43〜) 
ちょうど巣口Lに木漏れ日が落ちて眩しく、白飛びしてしまっています。 
巣口Lに佇んでいた2頭の幼獣が、相次いで左へ駆け出しました。 
すぐに左から戻ってくると、はしゃいだように広場を走り回ります。 
追いかけっこしながら、右へ走って行きました。 
その後も奥の二次林内を縦横無尽に走り回っています。 


シーン17:8/22・午後17:21・気温32℃(@8:43〜) 
新機種のトレイルカメラなのに、なぜかフルカラーとモノクロで交互に録画されるという謎の症状が出ています。(酷使し過ぎなのでしょうか?) 
それとも日中に強い直射日光を浴びてセンサーが異常を来したのかな?

単独で登場したタヌキ幼獣が巣口Lの匂いを嗅いでから、左へ駆けて行きました。 
追いかけっこの遊び相手は写っていません。(独り遊び?) 


シーン18:8/24・午前8:57・晴れ(@9:54〜) 
巣口Rを塞ぐように置かれている落枝に1頭のタヌキ幼獣が興味を示し、試しに噛みました。 
もう1頭が奥の二次林を左にブラブラ歩いています。 
左上奥で合流すると、互いに追いかけっこ遊びが勃発しました。 
そのまま左へ。 


シーン19:8/24・午後17:47・晴れ・気温30℃(@10:26〜) 
日の入り時刻(午後18:24)までまだ早いのに、夕方で薄暗くなったせいか、モノクロで録画されています。 

幼獣と思われる3頭が前後して獣道を右上に走り去りました。 
アナグマの古い巣口Lを覗き込んでいて出遅れた個体も、仲間の後を追って獣道を一目散に駆けて行きます。 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
近所で暮らすタヌキの家族全員(成獣♀♂および幼獣3頭)が採餌に出かけるついでにアナグマの旧営巣地に連日のように立ち寄ります。 
隣接する休耕地にあるホンドタヌキの巣穴で今季は4頭の幼獣が生まれたはずなのに、いつの間にか3頭に減ってしまったようです。 
4頭の幼獣が同時に監視映像に写ることはありませんでした。

タヌキ幼獣同士の遊びは主に追いかけっこで、アナグマの幼獣ほど取っ組み合いの頻度は高くないようです。

それとも生まれて幼獣のうち1頭は、単独行動を好む性格なのかもしれません。 
ニホンアナグマの幼獣でも1頭だけ独り遊びを好む個体がいる点が共通で、興味深く思いました。 
タヌキの個体識別がほとんど全くできてないのが問題です。

アナグマの成獣♀(母親)は幼獣が遊びに誘っても乗りませんが、タヌキは子煩悩で親子が一緒に遊んであげるようです。 



ヒバカリの死骸に群がるハエとアリ

 

2023年7月下旬・午前10:35頃・晴れ 

山麓の舗装された農道で蛇の死骸を見つけました。 
真っ白な腹面を上に向けて死んでいます。 
車に轢き殺されてしまったようです。

動物の遺体に真っ先に集まる常連として、キンバエの仲間(種名不詳)とニクバエの仲間(種名不詳)が飛び回っていました。 
死骸の表面を舐めて吸汁し、その合間に身繕いしています。 
他にはクロオオアリ(Camponotus japonicus)のワーカー♀が来ていました。 
ヘビを採寸するために15cm定規を並べて置いたら、ハエ類は警戒して飛び去りました。 

腹面だけではヘビの種類が分からなかったので、死骸を裏返してみました。 
頭部と尾端の損傷が激しいです。 
おそらくジムグリ(Elaphe conspicillata)の幼蛇ではないかと思います。 
成長して白い腹面に黒い市松模様が現れる前に非業の死を遂げたようです。 

関連記事(7年前の撮影)▶ ジムグリの幼蛇を見つけた!


死骸の下にシデムシ類などが潜んでいるかと期待したのですが、何も来てませんでした。 
土ではなく固い舗装路では埋葬虫の活動が阻害されてしまうのでしょう。 
夏の炎天下でアスファルトが熱せられ、ロードキル死骸は乾燥が進んでいます。

撮影後は小枝を使ってヘビの死骸を舗装路から拾い上げ、道端の草むらに投げ込んでおきました。 
衛生当局や清掃業者が回収して焼却処分するよりも、自然界のスカベンジャー(掃除屋)の活動に任せる方がはるかにエコです。 
生物分解されて土に還るまでの様子を微速度撮影してみたかったのですけど、手持ちのトレイルカメラは全て他のプロジェクトで稼働中のため、諦めました。 
あまり世間に知られていませんが、『ファーブル昆虫記』にはヘビの死骸を放置してその変化を克明に観察した章もあります。


【追記】
YouTubeのコメント欄にて、RIFLAさんよりご指摘いただきましたので、ジムグリ幼蛇ではなくヒバカリ(Hebius vibakari)の死骸と訂正しておきます。
腹板に市松模様がなく、体色からもヒバカリかと思われます。 


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2024/05/02

ニホンアナグマの諸活動:8月上旬〜中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年8月上旬〜中旬

ニホンアナグマ(Meles anakuma)の家族が転出した後も旧営巣地(セット)にときどき戻ってくる様子です。
転出先の新しい営巣地がどこにあるのか分かりませんが、毎日採餌に出かけるついでに「懐かしの我が家」に立ち寄るのでしょう。
アナグマに何か特筆すべき行動があれば個別の記事にするのですけど、とりとめもない残り物のシーンをまとめました。 
観察歴の浅い私が見落としている行動がありそうですし、動画ファイルを削除する前に、念のため全て公開しておきます。 (我ながら貧乏性ですね…) 

シーン0:8/4・午後13:23(@0:00〜) 
シーン1:8/4・午後13:59(@0:04〜) 
明るい時間帯にたまたま撮れた現場の様子です。 
新旧2台の自動センサーカメラで監視しています。 


シーン2:8/5・午後19:29(@0:08〜) 
画面の左端、手前の立木の陰からアナグマの尻尾だけ見えています。(赤丸に注目) 
ちらっと顔が見えたのに、すぐに引っ込んでしまいました。 
起動したトレイルカメラを警戒しているのか、広場に姿を現してくれません。 


シーン3:8/6・午後16:08・気温27℃(@0:20〜) 
まだ日没前の夕方なのに、なぜかモノクロで起動しました。 
アナグマが単独で巣口Lを覗き込んでから、右に立ち去りました。 
成獣♀と迷ったのですが、次の動画と併せて考えると、幼獣でした。 


シーン4:8/6・午後16:08(@0:35〜) 
別アングルに設置した広角の監視映像でも撮れていました。 
正しい時系列は、シーン4➔シーン3と逆のようです。 
巣口Rlに潜り込んで内部を点検してから、再び外に出てきて、今度は巣口Lの方へ向かいました。 
対面の立木に固定した新機種トレイルカメラのセンサーが反応して起動する際に、一瞬ピカッと光る様子が写っています。 


シーン5:8/11・午後19:27・気温27℃(@1:00〜) 
アナグマが巣口Lの匂いを嗅ぎに来た動きに反応してトレイルカメラが起動したようです。 
入巣Lしかけたものの、何かに驚いたように慌てて奥の獣道を走り去りました。 
もしかすると、巣内に別の獣(タヌキ?)が潜んでいたのかもしれません。 

カメラのレンズの至近距離にクモまたはザトウムシがへばりつくように徘徊していて、肝心のアナグマの姿がよく見えません。 


シーン6:8/12・午後19:11・気温23℃(@1:09〜) 
翌日の晩にもレンズの至近距離にお邪魔虫のクモ(ザトウムシ?)が覆い被さったまま静止していました。 
困ったことに、すっかり居着いてしまったようです。 

アナグマの幼獣2頭が暗闇で追いかけっこと格闘遊びを元気に繰り広げています。 
その騒ぎを聞きつけて巣穴Lからもう1頭の幼獣が外に出てくると、兄弟(姉妹)を追いかけて行きました。 


シーン7:8/12・午後19:13(@2:09〜) 
巣口Lから出てきた幼獣が左へ向かいました。 


シーン8:8/12・午後19:13(@2:21〜) 
別アングルの監視カメラで続きが撮れていました。 
対面のトレイルカメラの赤外線LEDが点灯していますが、レンズにザトウムシ?がへばりついている せいで、赤外線が乱反射しています。 

左からアナグマの幼獣が単独でやって来ました。 
巣口Rを飛び越えて右へ。 


シーン9:8/12・午後19:13(@2:35〜) 
右上奥から獣道を通ってアナグマの幼獣?が登場。 
巣口Lを素通りして左へ向かいます。 


シーン10:8/12・午後19:13・小雨(@2:50〜) 
左からノソノソと歩いて来た個体が巣口Rの真上を通って右へ行きました。 
すぐにまた右から広場に駆け戻って来ました。 
巣口Rの匂いを嗅いでから、なぜか慌てたように右へ走り去りました。 
 独りではしゃぎ回る行動がいかにも幼いので、成獣ではなさそうです。 
もはや体つきでは幼獣と成獣の差が分かりにくくなってきました。 
小雨がぱらついているようです。


シーン11:8/12・午後19:14・気温33℃(@3:20〜) 
レンズの手前に居座っていたザトウムシ?がようやく居なくなり、画面がすっきりしました。
広場から左へ立ち去る幼獣が写っています。 


シーン12:8/14・午前10:58・晴れ・気温29℃(@3:28〜) 
明るい午前中遅くに、右からやって来たアナグマが巣穴Lに入りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 



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