2023年7月下旬・午前10:35頃・晴れ
山麓の舗装された農道で蛇の死骸を見つけました。
真っ白な腹面を上に向けて死んでいます。
車に轢き殺されてしまったようです。
動物の遺体に真っ先に集まる常連として、キンバエの仲間(種名不詳)とニクバエの仲間(種名不詳)が飛び回っていました。
死骸の表面を舐めて吸汁し、その合間に身繕いしています。
他にはクロオオアリ(Camponotus japonicus)のワーカー♀が来ていました。
ヘビを採寸するために15cm定規を並べて置いたら、ハエ類は警戒して飛び去りました。
腹面だけではヘビの種類が分からなかったので、死骸を裏返してみました。
頭部と尾端の損傷が激しいです。
死骸の下にシデムシ類などが潜んでいるかと期待したのですが、何も来てませんでした。
土ではなく固い舗装路では埋葬虫の活動が阻害されてしまうのでしょう。
夏の炎天下でアスファルトが熱せられ、ロードキル死骸は乾燥が進んでいます。
撮影後は小枝を使ってヘビの死骸を舗装路から拾い上げ、道端の草むらに投げ込んでおきました。
衛生当局や清掃業者が回収して焼却処分するよりも、自然界のスカベンジャー(掃除屋)の活動に任せる方がはるかにエコです。
生物分解されて土に還るまでの様子を微速度撮影してみたかったのですけど、手持ちのトレイルカメラは全て他のプロジェクトで稼働中のため、諦めました。
あまり世間に知られていませんが、『ファーブル昆虫記』にはヘビの死骸を放置してその変化を克明に観察した章もあります。
【追記】
YouTubeのコメント欄にて、RIFLAさんよりご指摘いただきましたので、ジムグリ幼蛇ではなくヒバカリ(Hebius vibakari)の死骸と訂正しておきます。
腹板に市松模様がなく、体色からもヒバカリかと思われます。
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