2023年6月上旬
ニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)で巣穴の主である♀とヘルパー♂が明るい日中に相互毛繕いするシーンをまとめました。
シーン1:6/1・午前8:43・気温17℃・(@0:00〜)
よく晴れた午前中に、互いに相手の毛皮を甘噛みするように舐めています。
手前の巣口Rから上半身を乗り出した左の個体が、首筋に白斑があるので、♀だと思います。
その後は自分の体で痒い部分を掻き始めました。
シーン2:6/5・午前6:11・気温13℃・(@1:00〜)日の出時刻は午前4:14。
4日後の早朝にも2頭(親子)が朝日を浴びながら、巣口R付近で念入りに相互毛繕いしていました。
シーン3:6/5・午前6:14・気温14℃・(@2:00〜)
そのまま巣口Rから林縁の広場に移動して相互毛繕いを続けていました。
延々と続く毛繕いを見ていても退屈なので、5倍速の早回し映像でお届けします。
シーン4:6/5・午前6:22・気温14℃・(@2:24〜)
林縁で2頭が並んで仰向けになり、各自の体を掻いています。
その後は相互毛繕いに戻りました。
シーン5:6/5・午前8:43・気温23℃・(@2:49〜)
ヘルパー♂が単独で右の林縁に座り込み、手前の巣口Rを見つめています。
やがて巣口Rから♀が顔を出し、互いに見つめ合いました。
互いに歩み寄ると、巣口Rで相互毛繕いが始まりました。
相互毛繕いを始める瞬間を初めて観察することができました。
巣口Rから右の広場に少し移動して、相互毛繕いを続けます。
シーン6:6/5・午前10:14・気温23℃・(@3:13〜)
ヘルパー♂が単独で右の林縁で仰向けに座って、毛繕いと体掻きを始めました
股間に陰茎が見えるので、♀ではなく若い♂(1年仔)のヘルパーですね。
やがて巣穴Rから♀(首筋に白斑)が出て来ました。
ヘルパー♂は広場で出迎えて、♀と相互毛繕いを始めました。
シーン7:6/9・午後12:30・気温18℃・(@3:38〜)
昼過ぎに2頭が広場に出てきました。
身震いしてから、互いに向かい合って相互毛繕いを開始。
いつもヘルパー♂が先に巣外に出ており、後から出巣してくる♀を待ち受けて、相互毛繕いが始まるようです。
つづく→