2023年5月下旬
ニホンアナグマ(Meles anakuma)が営巣する二次林の林床に夜な夜な出没する野ネズミ(ノネズミ)の記録です。
夜の林床をチョロチョロと駆け回って餌を探しているようです。
アナグマの巣穴RとLにも出入りしているように見えるのですけど、同居しているのか、それとも単なる探索行動なのか、はっきりしません。
個人的な見解としては、後者に傾きつつあります。
シーン1:5/26・(@0:00〜)
野ネズミがアナグマの巣穴LやRに飛び込んでも、アナグマが怒って追い払っている様子はありません。
巣穴の奥まで侵入してないような気がします。
シーン2:5/27・(@2:17〜)
シーン3:5/28・(@5:07〜)
シーン4:5/29・(@5:42〜)
遂に野ネズミの巣穴の位置が判明しました。
画面の赤丸に注目してください。(@5:48〜)
カメラの起動が遅れたので一瞬の出来事ですが、手前にあるアナグマの巣穴Lの左上エリアで野ネズミが地中に潜り込みました。
地面に小さな巣穴があるようです。
今後はこの野ネズミの巣穴にも注目していきます。
野ネズミが自分の巣穴に出入りする動きは素早いようで、なかなか監視カメラに記録されません。
次は野ネズミが自分の巣穴からひょっこり外に出てくる瞬間が撮れていました。 (画面の赤丸@6:04〜)
シーン5:5/30・(@6:51〜)
次は野ネズミが自分の巣口をうろつく様子です。 (画面の赤丸@7:08〜)
野ネズミが巣口から顔だけ出しているのか、白い目だけが光って見えます。(画面の赤丸@8:06〜)
かすかに動いているので、地面にうずくまって何か食べたり毛繕いしたりしていたのかもしれません。
次は野ネズミが出巣する瞬間が撮れました。(画面の赤丸@8:55〜)
シーン6:5/31・(@9:33〜)
珍しく日没直後の午後19:02から野ネズミが活動を始めました。(画面の赤丸)
日の入り時刻は午後18:58。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
遂に野ネズミ自身の巣穴の位置が判明したのは朗報ですが、現場検証で巣口を確かめてはいません。
子育て中のアナグマ♀を刺激したくないので、トレイルカメラの電池を交換するために現場入りしたときも、巣穴付近のエリアには決して立ち入らないようにしています。
アナグマの暮らしに興味がある私としては、林内の野ネズミは厄介な存在です。
野ネズミが頻繁に出没するせいで、自動センサーカメラがいちいち反応して電池が消耗してしまうのです。
これから「ねずみ算」で増えるとなると、アナグマ営巣地(セット)に「ネズミ捕り」を仕掛けたくなります。
ところが、ある時期を境にして、野ネズミの出現頻度が減りました。
どうやら捕食者が活躍するようになったようです。
生物多様性が保たれた森ではうまいことバランスが保たれているなーと実感しました。
あるいは、野ネズミも繁殖期は特に忙しく探餌活動していたのかもしれません。
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