2023年6月上旬・午前10:35頃・晴れ
田植えの済んだ水田に1羽のカルガモ(Anas zonorhyncha)が飛来、着水しました。
(映像はここから。)
ときどき嘴を開閉して鳴き声を発しているようですが、風が強い上に遠くて聞き取れません。
仲間を呼んでいるのでしょうか?
(私の見る限り、周囲にカモ類は全くいないようです。)
しばらくすると、田んぼの水面を遊泳しながら嘴を水中に突っ込んで採食を始めました。
採食の合間にもときどき鳴いています。
やがて、キジ♂(Phasianus versicolor)が母衣打ちをする絶叫♪がケンケーン♪と辺りに響き渡りました。(@1:10〜)
縄張りを宣言するキジ♂の声量は圧倒的です。
稲作で除草剤や殺虫剤をなるべく使わないようにする有機農業にアイガモ農法という試みがあります。
私は未だ実際に見たことはありませんが、アイガモの雛鳥や若鳥を田植え後の水田に放ち、自由に遊泳・採食させることで、雑草や害虫の発生を抑えることが期待できます。
アイガモの糞はそのまま水田の肥料となり、育ったアイガモは鴨肉として食べる、という一石二鳥どころか、三鳥、四鳥もあるアイデアです。
しかし手間の割には肝心の除草効果が安定しないなどの課題が浮かび上がってきたそうです。
水田で採食する野生のカルガモの数が多ければ、アイガモ農法と同じ原理で除草効果が期待できます。
しかし、野鳥は自由気ままに飛び去ってしまうのが問題です。
(だから合鴨農法では飛べない雛や若鳥を使うのです。)
実は今回、カルガモが採食する田んぼの隣の区画では、最先端のアイガモ・ロボットが黙々と稼働していました。
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