2023/04/22

昼間にスギ林道を歩くヤマドリ♂【野鳥:トレイルカメラ】

 



2022年10月中旬・午後15:45頃・晴れ・気温14℃

自動撮影カメラで監視している里山の杉林道にヤマドリ♂(亜種キタヤマドリ:Syrmaticus soemmerringii scintillans)が登場しました。 
ここで明るい時刻にヤマドリが写ったのは初めてです。
♂特有の長い尾羽根や美しい模様がしっかり撮れていて感激しました。 

ヤマドリ♂は思わせぶりな緩急を付けて林道を右から左に歩いて行きました。 
タヌキの溜め糞場sに集まる食糞性の昆虫(糞虫やハエの幼虫など)を捕食しに来たのかと期待したものの、今回は地面を啄んだりしないで素通りしました。 

ヤマドリは保護色を身にまとい警戒心が強いので、山中で直接観察したり撮影したりすることが非常に困難です。 
私が山林を歩いているとヤマドリの方がいつも先に気づいてバサバサと飛び去ってしまうので、撮れるのは逃避行動ばかりです。 
ヤマドリの自然な行動を記録するには、トレイルカメラで偶然に写るのを気長に待つのが今のところ一番ですね。 
もし縄張り内で同じ経路を巡回するのなら、ブラインドを設営して隠し撮りすれば良いのかもしれません。 
平地で暮らす国鳥キジの本は結構あるのに、ヤマドリだけを扱った本や写真集がこれまでほとんど出版されていないことから、詳しい行動や習性も分かっていないのかもしれません。 
(ブルー・オーシャンや未到峰は茨の道?) 

2023/04/21

棘だらけのオニノゲシの葉を食べるニホンザル♀

 

2022年10月中旬・午後15:15頃・晴れ 

山麓の休耕地に座り込んでいたニホンザル♀(Macaca fuscata fuscata)が体の痒い部位を掻いています。 
やがて立ち上がると、目の前に生えていたオニノゲシへ近づいて、その横に座り直しました。 
歩き去る後ろ姿の尻や股間の様子から♀と分かります。 
オニノゲシの株に手を伸ばして引き寄せると、鋭い鋸歯だらけの葉を物ともせずに、太い茎を折って噛み付きました。 
そして棘だらけの葉を1枚根元から口でちぎり取って食べたので、見ていた私はビックリ仰天しました。 
オニノゲシは草食動物に食べられないように進化しているはずだからです。
まず化学的な防衛策として、植物組織内に苦くて粘性の高い白い乳液(ラテックス)を蓄えていて、植物体を傷つけるとこれを分泌します。 
次に物理的な防衛策として、葉縁の鋸歯が鋭くて触ると棘のように痛みを与えます。
このグループの植物で鋸歯のトゲトゲを最大限に(鬼のように荒々しく)強化したのがオニノゲシです。
まるで鉄条網や有刺鉄線を身にまとっているようです。
ニホンザル♀はオニノゲシが備えた二重の防衛策を難なく突破して葉を採食したことになります。 
さすが桃太郎の家来として鬼退治に参加しただけありますね。
猿は乳液(ラテックス)の苦味が気にならないのでしょうか? 
レタスのようなホロ苦さで逆に美味しいと感じるのかな?
しかし、このニホンザル♀はせっかく採取した葉を1枚味見しただけで残りはその場に捨てたので、結局オニノゲシは猿の食害を最小限に食い止めることに成功したという評価になりそうです。 
(瀕死の重傷を負いながらも、オニノゲシ個体の全滅は免れた。) 
あるいは、葉そのものではなく、それに付いていた昆虫を見つけて捕食した可能性もありそうです。 


もしもイモムシを捕食したいのなら、わざわざ痛みを我慢してオニノゲシの葉に触れなくても、手先の器用なニホンザルならイモムシだけを手で摘みとって食べれば良いはずです。
過去の採食記録を後で調べてみると、オニノゲシがしっかり含まれていました。
三戸幸久. ニホンザル採食植物リスト. Asian paleoprimatology, 2002, 2: 89-113.
この文献は全文PDFを無料でダウンロードできるので、参考資料としていつも重宝しています。
ちなみに、ニホンザルの全個体がオニノゲシが好物とは限らないようです。
実はこの直前に近くで撮影した別個体♀は、オニノゲシやアキノノゲシを食べませんでした。(映像は割愛)

私が遠くの被写体を撮る時には、カメラの光学ズームを使うだけで、デジタルズーム機能は画質が劣化するので普段は使いません。 
今回は意外な採食メニューをしっかり見極めるために、デジタルズームを駆使して最大にズームインしてみました。 

ニホンザル♀が立ち去ってからズームアウトしてみると、左下の家庭菜園には葉菜が栽培されていることに気づきました。 
もし私が近くで見ていなければ、猿たちはこれも食害したかな? 
しかし電気柵で囲まれていないということは、ニホンザルが好んで食べる作物をこの区画で育てていないのでしょう。 

すっかり秋になり、原っぱではコオロギ♂が鳴いていました♪

キクイモモドキの花蜜を吸うウラギンスジヒョウモン♂

 

2022年7月中旬・午前9:45頃・晴れ 

民家の庭に咲いたキクイモモドキウラギンスジヒョウモン♂(Argyronome laodice japonica)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
花から花へ飛び回り、翅をしっかり閉じて吸蜜しています。 
少しだけ翅を広げた瞬間に隙間から翅表が見えました。 

キクイモモドキの葉は対生なので、互生のキクイモと区別することができます。

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