2017/11/04

ハスに訪花して採餌するクロマルハナバチ♀



2017年7月下旬・午前5:59〜6:57

蓮池で早朝に咲いたばかりのハス(蓮)の花にクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が何匹も来ていました。
セイヨウミツバチ♀に混じって花から花へ忙しなく飛び回っています。

胸背が花粉で真っ黄色に汚れている個体がいます。
後脚の花粉籠が初めは空荷でも、やがて橙色の花粉団子をつけて運ぶようになります。
吸蜜の合間に花弁にしがみついて身繕いし、体毛に付着した花粉を落として花粉籠にまとめています。



2017/11/03

ネジレバネに寄生され飛べないキイロスズメバチ♂



2016年9月下旬

里山の中腹の草むらでキイロスズメバチ♂(Vespa simillima xanthoptera)を見つけました。
触角が長いので雄蜂です。
野菊の花に登ったものの吸蜜せずに、隣接するチカラシバ?の葉を登り始めました。
そのままチカラシバの葉にしがみついて静止。
腹部をヒクヒク動かして呼吸しています。
なぜか飛べないようで、長靴の先で茂みを蹴っても飛び立ちません。
ここで腹部の異常に気づきました。
隣り合う腹節の間に不自然な隙間があり、そこからスズメバチネジレバネXenos moutoni)の頭が覗いています。

寄生されたキイロスズメバチの雄蜂はこのまま弱って息絶えるのでしょうか?
飛べなくなったのは、ひょっとしてネジレバネが寄主を行動操作しているのかな?


小松貴『虫のすみか―生きざまは巣にあらわれる (BERET SCIENCE)』によると、

♂はともかく、♀のネジレバネは寄主体内で死ぬまで過ごすため、途中で寄主を殺してしまうようなことはありません。それどころか、♀のネジレバネに寄生された昆虫は、しばしば通常よりも著しく長生きすることが知られています。ネジレバネにとって寄主の死は自身の死と同義であるため、何らかの方法で寄主の寿命を操作していると考えられています。 (p290-291より引用)


撮影後に生け捕りにして持ち帰りました。
雄蜂は毒針を持たないので、刺される心配はまったくありません。

つづく→ネジレバネに寄生されたキイロスズメバチ♂にブドウの果実を与えてみた





【追記】
鈴木知之『さなぎ(見ながら学習・調べてなっとく)』によると、
2013年にスズメバチネジレバネは2種に分けられました。新種のXenos oxyodontesは主にコガタスズメバチだけに、従来のX. moutoniはそれ以外のスズメバチ属に広く寄生します。
だからと言って、今回のスズメバチネジレバネがX. moutoniとは決めつけられないようです。
X.moutoniがオオスズメバチを中心にVespa属の複数種のスズメバチを宿主として利用していたのに対し、X.oxyodontesはコガタスズメバチとキイロスズメバチへの特殊化が見られた。コガタスズメバチからはX.oxyodontesの寄生しか確認されなかった。(中瀬悠太2012年研究実績報告書より引用)


アベリアの花で採餌するトラマルハナバチ♀



2017年7月下旬

アベリア(別名ハナツクバネウツギ、ハナゾノツクバネウツギ)の生け垣でトラマルハナバチBombus diversus diversus)のワーカー♀が訪花していました。
舌が短く盗蜜癖のあるクロマルハナバチ♀とは異なり、本種はマルハナバチの中でも舌が長いので、花筒の入り口から頭を突っ込む正当訪花で吸蜜することができます。
釣鐘型の花筒の中で蜂の黒くて長い舌の出し入れが透けて見えます。
訪花の際にトラマルハナバチ♀の頭部は白い花粉で汚れますし、次の花に潜り込むときに雌しべに触れて受粉を助けています。
後脚の花粉籠に白い花粉団子を少量付けていました。
こうして、トラマルハナバチ♀は蜜の報酬の代わりに送粉者としての役割を果たしているのです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


花筒の根本にある盗蜜痕に注目

ランダムに記事を読む