2014/10/19

クロオオアリ♀の喧嘩は蟻酸を噴射する



2014年8月上旬

山道の休憩処(東屋)のコンクリート床面をクロオオアリ(Camponotus japonicus)のワーカー♀(働きアリ)が餌を探して何匹も徘徊しています。

童謡「お使いアリさん」の歌詞「あんまり急いでこっつんこ、アリさんとアリさんとこっつんこ♪」にある通り、出会い頭に2匹が激しい喧嘩を始めることがあります。
巣の位置は不明ですが、敵対する別のコロニー出身なのでしょう。
大顎で噛み合いながら、腹側前方に屈曲した腹端から蟻酸を噴出して争います。

(クロオオアリは毒針を持ちません。)
喧嘩別れした後は身繕いして蟻酸の付着した触角を拭っています。

大型のクロオオアリが小型の個体を出会い頭に噛み殺しました。(@1:22〜1:45)
体格差があり過ぎると、このようなことも起こるようです。
瀕死の小型個体を餌として巣に持ち帰らずに立ち去りました。
獲物が小さ過ぎて、巣に持ち帰るコスト(労働量)に見合わないのでしょうか。

とても好戦的で喧嘩っ早く、化学兵器(毒ガス)による闘争シーンを複数個体で撮影することができました。
後で思うと、こういう時こそ魚露目レンズの出番だったかもしれません。

▼つづく
クロオオアリ♀出会い頭の挨拶



喧嘩直後の大型個体を1匹だけ採集しました。
標本写真。




【追記】
秋野順治 『アリの喧嘩の謎にせまる:どうやって巣仲間を見分けるのか』によると、
 一般には、別の種類のアリに対するより、同じ種類でも別巣のアリに対して、より激しく攻撃を仕掛けます。私たちが見かけるアリの喧嘩は、そのような家族間の抗争なのです。 (ポピュラーサイエンス『動物たちの気になる行動(1)食う・住む・生きる篇』p54より引用)

クロオオアリでは、巣仲間を数日間離れ離れで飼育すると、互いを巣仲間として見分けることができなくなり、取っ組み合いの喧嘩を始めてしまいます。(同書p56より)



ミズナラの樹液を吸うアカタテハ



2014年8月上旬

里山の雑木林でアカタテハ(Vanessa indica)がミズナラの樹液酒場を訪れていました。
翅を開閉しながら幹を降りて来ると、口吻を伸ばして吸汁開始。





2014/10/18

ミズナラの樹液を吸うムナビロオオキスイ



2014年8月上旬

里山の雑木林でミズナラの樹液に見慣れない甲虫が群がっていました。
『樹液に集まる昆虫ハンドブック』で調べてみると、樹液酒場に常連の甲虫らしい。(p53)
上翅を縦に走るすじが所々でくびれ、小さな楕円をつなげたような形状になっていることから、ヨツボシオオキスイではなくてムナビロオオキスイ(Helota fulviventris)と判明。
接写してみると大顎が意外に鋭いですね。
サラサラと湧き出る樹液を舐めています。
斑点が4つある上翅はやや短く、腹端が覗いて見えます。

▼つづく
ミズナラの樹液で争うムナビロオオキスイ

ところで、このミズナラの木は何故か幹の下側が黒焦げになっています。
樹勢が悪く、葉の付いた枝が少なくて立ち枯れになりそうです。
そのような樹の病気があるのでしょうか。
近くに黒焦げの木は他に見当たらないので、山火事のせいではなさそうです。
落雷を受けた木なのかと推理してみました。




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