2012/04/14
鉄柵を歩くムモンホソアシナガバチ♀
2011年10月下旬・気温13℃
用水路沿いの鉄柵にムモンホソアシナガバチ♀を発見。
あまり元気がないようで、鉄パイプに腹部を引きずって歩いています。
頭楯に黒紋が無いのでムモンです。
私には外見でワーカー/新女王を見分けられません。
やがて鉄パイプから地面の草むらに落ちてしまいました。
※ 途中で聞こえる耳障りなキュキュキュギュギュギュという音は蜂の顔正面を撮る際にカメラが鉄パイプを擦る音で、蜂の羽音ではありません。
2012/04/13
ヒヨドリの鳴き声♪2種類(地鳴き、さえずり?)を声紋解析してみる【野鳥】
2012年3月下旬
ヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis)の違う鳴き方を2種類、同じ日に至近距離から撮れたので紹介します。
雪がちらつく中を木の枝でヒヨドリが鳴いていました。
嘴を開け大音量で鳴いている際に舌が覗いて見えます。
こちらは聞き慣れた鳴き方で(ヒーヨ、ヒーヨ♪と長く伸ばす)、地鳴きだと思います。
遠くでもう一羽が鳴いている声がかすかに聞こえます。
嘴を開け大音量で鳴いている際に舌が覗いて見えます。
こちらは聞き慣れた鳴き方で(ヒーヨ、ヒーヨ♪と長く伸ばす)、地鳴きだと思います。
遠くでもう一羽が鳴いている声がかすかに聞こえます。
(同一個体かどうか定かではありません。)
いつもと違う鳴き声で、ヒヨヒヨヒヨ♪と早いテンポで繰り返しています。
私には性別を見分けられないのですが、繁殖期の囀り(さえずり)なのだろうか?
やがて急におとなしくなり辺りをキョロキョロ見渡したと思ったら、尿と糞を続けざまに排泄しました(@1:50)。
排便が済んでスッキリすると再び鳴き始めました。
後半の映像が若干不鮮明なのは、窓越しに撮ったせいです。
動画ファイルから音声部をwavに抽出して解析してみました。
こちらが前半の地鳴き。
毎回鳴き終わりに何やら特徴的な声紋が現れていますね。
一方、こちらが早鳴き(囀り?)のスペクトログラムです。
【参考】
音の標本箱(@千葉県立中央博物館)という素晴らしいサイトにて、録音されたヒヨドリの様々な鳴き声(地鳴き、囀り、ぐぜり、鳴き真似)が聞けるようになっています。
【追記】
『野鳥を録る:野鳥録音の方法と楽しみ方』p203によると、
各地で録音したヒヨドリの声を声紋で比較してみました。(中略)南へ行くほど声が高くなることがわかりました。 このような種類による地方の違い(=方言)も各地で、録音する人が増えて統計的に検証できるだけのサンプル数が収集できるようになれば、おもしろい結果が期待できる課題です。
また、同書p217によると、
ヒヨドリの声には3つのタイプがある。「ピィー、ピィー」「ヒィーヨ、ヒィーヨ」など、伸ばすものをタイプA。「ピィッ」「ピョッ」など短いものをタイプB。「ピィーピィルルルル」という、長い声をタイプC。タイプAは、鳴き合いでタイプBとも組み合わせることもあります。タイプBは、興奮したときや警戒のときに出すもの。タイプCは、機嫌のよいときの声で、浮かれ歌的だと分析しています。
『日本動物大百科4鳥類Ⅱ』p82によると、ヒヨドリは
多彩な声で鳴くため、さえずりと地鳴きの区別がむずかしい。
あまりにもありふれた鳥でバードウォッチャーには見向きもされないヒヨドリにも、まだまだ面白いことがあるようです。
【追記】
川内博『大都会を生きる野鳥たち―都市鳥が語るヒト・街・緑・水』によると、
「キャランキャランキャラン」アンテナの上でヒヨドリが歌っていた。「ヒーヨ」とか「ピーヒョロロ」とか「ヒィー」といった日ごろよく聞く声ではない。たぶんソング・ポストでのさえずりと思われる。 ヒヨドリのさえずりは、ウグイスやホオジロのようには明確ではない。それははっきりしたメロディーを持っていないためだが、この鳥が繁殖期に発するいくつかの声は、日ごろのそれと違い、スズメやシジュウカラのさえずりと一致する力強さが感じられる。 (p138より引用)
2012/04/12
ゴジュウカラの巣穴を覗きに来たアカゲラ♀【野鳥】
ゴジュウカラ巣穴の定点観察記4
2012年3月下旬
雪の日にアカゲラ♀(Dendrocopos major)がキョッキョッ♪と鳴きながら朽木の巣穴入口に止まり、中を何度も覗き込んでいました。
しばらくすると、同一個体と思われるアカゲラ♀がまたやって来ました。
この朽木には穴が4つ並んでいるのに、アカゲラが興味を示す穴は決まってこの一つ(ゴジュウカラが出入りする穴)だけです。
中を物色するも諦めて飛び去りました。
ゴジュウカラ(Sitta europaea)が巣穴の中に居て侵入を防いだのかどうか不明です。
前回の観察ではアカゲラ♀が巣穴に侵入しています。
【参考】
『マルチメディア鳥類図鑑』によると、
ゴジュウカラは、キツツキの古巣などを利用して巣にする。ときには、キツツキが巣を掘っているときに、入口に土を塗ってしまうことがある。北海道では、クマゲラの巣が狙われたのを見た。クマゲラの巣の直径は13センチにもなるために、ゴジュウカラはせっせと土で、出入り口を狭くする。クマゲラはゴジュウカラの妨害で、途中で巣を捨ててしまった。つづく
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