2012/04/04

朽木の巣穴に出入りするゴジュウカラ【野鳥】



ゴジュウカラ巣穴の定点観察記1

2012年3月中旬

未だ雪が残る低山で、細長い朽木の上部にキツツキが開けたと思われる穴に出入りしている鳥を発見。
ゴジュウカラSitta europaeaは初見になります♪
2羽が出入りしているので、こんな早春からつがいで営巣中なのだろうか。
この朽木は下部の二股に残る樹皮および周囲の森の環境からアカマツだと思います。

動画とは別に撮った写真を見直すと、シジュウカラParus minorが同じ巣穴を覗き込んで物色しているピンボケ写真が一枚だけ撮れていました。
繁殖期を前に、種間で営巣地の争奪戦があるのかもしれません。




どの野鳥が勝ち取るにしても、これから本格的に巣作りを始めるのなら定点観察してみたいものです。

(つづく→その2


【追記】
有澤浩『北の樹海の博物誌――富良野の森に生命(いのち)のドラマを見る(22世紀アート)』という名著によると、
 ゴジュウカラは樹洞営巣性の鳥だが、自らは巣穴を掘れず、自然にあるうろやキツツキ類の古巣などを利用して繁殖する。しかし、なんらかの理由で営巣場所が見つからないと、やむなく他の鳥の使用中の巣の横取りをたくらむことになる。




2012/04/03

コカマキリ♀bの卵鞘作り



コカマキリの飼育記録

2011年11月中旬・室温20℃

夜にふと気づくと、コカマキリ♀bが産卵していました。
飼育容器はDVDスピンドル容器をリサイクルしたもので、止り木として割り箸を斜めに入れてあります。
今回で5個目の卵鞘は割り箸の下面に産みつけられていました。
前回の産卵から13日後になります。
ちなみに、この♀は飼っていたコカマキリの中で最後まで生き残った長寿かつ多産の個体です。
容器の蓋を開けてもコカマキリ♀bは無我の境地で泡立て作業を続けます。
インターバル撮影(微速度撮影)の準備が間に合わなかったので、今回は通常のマクロ動画で記録してみました。


産卵の♀は口髭が活発に動いています。
頭が容器の底に付いてしまい窮屈そう。
なぜもっと上の場所から産み始めなかったのか不思議。
体を横に「く」の字に曲げてなんとか凌いでいるものの、首を寝違えないか心配になります。
♀はこれより下に行きたくても移動できないので、今回の卵鞘は全体の造型が寸足らずになってしまいました。
一仕事終えた♀はようやく窮屈な姿勢から開放され、満足気に身繕い。
産卵後のコカマキリ♀は腹端に白い付着物があるので、野外でもすぐ見分けられます。



2012/04/02

野菜屑を採食するムクドリの群れと喧嘩(突つき順位)【野鳥】



2012年3月中旬

生ゴミから堆肥を作るコンポストの方からムクドリSturnus cineraceus)が騒ぐ声がします。
堆肥の上に積もった雪が溶けた所から野菜屑を失敬しに3~4羽の群れでやって来たようです。
「掃き溜めに鶴」、ならぬ「掃き溜めに椋鳥」ですね。

2羽が同時に採食しようとすると、激しく鳴きながら小競り合いの喧嘩になります。
飛び立っても近くの木の枝に一時的に退避するだけで、どうやら見下ろしながら順番待ちをしているようです。
野菜屑の何を啄んでいるのかは不明ですが、嘴の先が濡れています。
様子を見ていると大体いつも同じ場所から採食しています。
野菜屑なら何でも良いという訳ではなく、選り好みがあるようです。
入れ替わり立ち替わり餌場にやって来るムクドリ同士が場所取りの喧嘩になるのはそのためです。

3羽の関係性が撮れたシーン(2:02~5:13)が特に興味深いです。
小さな群れでも典型的な突つきの順位(pecking order)があるようです。
初めは2羽αβが野菜屑を採食しています。
一羽βは食べるのを止め、キョロキョロしながら辺りを徘徊。
途中からもう一羽γがやって来るも、βに軽く追い払われました。
初めの一羽αが満足したのか飛び去ると、二羽が残りました。
βは待ってましたとばかりに、それまでαが啄んでいた野菜屑を食べ始めます。
先客のβが近づいてくる新参のγを攻撃するも、ひらりとかわします。
この間、鳴き声を発せず。
βが飛び去るとγだけ居残って採食を続けます。

最後のシーン(6:10~)では、食事を終えた一羽が飛び立つと入れ替わりで二羽が降り立ちました。
このペアにはつつき順位が無いのか(同格?)、仲良く並んで啄んでいます。


手元の図鑑『山渓フィールドブックス4:野鳥』p366によると、

「(ムクドリは)顔の白い部分は個体差が大きく、♂の成鳥ではくっきり白いが、若鳥ではぼんやりしている。」
とのことなので、顔馴染みになれば個体識別が可能になり、もっと興味深い力関係が明かになるかもしれません。



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