2024年5月上旬・午後22:40頃・気温10℃
平地の二次林で死んだニホンアナグマの営巣地(セット)を見張っていると、いつものようにホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の♀♂ペアが現れました。
先行個体aが左の巣口Lに顔を突っ込んで内部の匂いを嗅いでいる間に、後続個体bはセットの右で座り込んで待っています。
退屈そうに欠伸をしたり痒い体を後足で掻いたりしました。
実は続けて撮れた排尿動画から、aは♂と判明します。(映像公開予定)
ということは、後続個体bが♀なのでしょう。
♀bが欠伸をして立ち上がると、背中を伸ばすストレッチ運動をしました。
灌木の根っこや落枝でバリケードされた狭い巣口Rに体を押し込み、中に潜り込みました。
巣穴Rを内見したタヌキ♀bが外に出てくる瞬間は監視カメラに撮れていません。
【考察】
タヌキがこの空き巣に侵入したのは久しぶりです。
(交通事故で?)下半身が麻痺した「いざりタヌキ」が巣穴Lの奥で餓死したと私は予想しているのですが、それ以来、死臭を嫌ってか他のタヌキも野生動物も巣穴に出入りしなくなっていたのです。
今回もタヌキが入ったのは事故物件の巣穴Lではなく、隣の巣穴Rでした。
ちなみに、これまでの観察から、2つの巣穴は内部でつながっていないと考えています。
死骸の生物分解が一段落して死臭が収まれば、再びこの営巣地を使うようになるでしょうか?
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