2021年3月下旬・午前10:30頃・晴れ
郊外の刈田の端にあるブロック塀の上でハシブトガラス♀♂(Corvus macrorhynchos)が交尾していました。
♀の背に乗った♂が激しく羽ばたいて器用にバランスを取りながら交尾しています。
カラスの交尾シーンを見れたのは初めてで嬉しかったのですが、私が慌ててカメラを向けた途端に交尾が終わってしまいました。
そもそも私は普段、カラスの性別を外見で見分けられません。
今回は交尾直後のペアを見比べることで、体格に明らかな性差があることが分かりました。
左の個体が♂、右が♀で、体格は♀R<♂Lでした。
♀Rは嘴に何か巣材を咥えていますね。
巣の外側を作る小枝ではなく、柔らかい材質(フワフワと毛羽立っている)なので、産座として巣内に敷き詰めるものと思われます。
交尾直後の♀Rは体勢を低くしたまま(前傾姿勢)尾羽を細かく上下に震わせており、素人目にはなんとなく♂にもう一度交尾してもらいたいような性的に興奮した仕草に見えました。
私もハシブトガラスが交尾を繰り返してくれることを期待したのですが、どうも私に見られていることを警戒した♀♂番 は交尾する気が失せたようです。
やがて♀Rがブロック塀を横歩きで♂Lから離れてしまいました。
最後は♂L、♀Rの順でブロック塀から飛び立ち、同じ方向へ飛び去りました。
ハシブトガラス♀は巣材を運んで営巣地に向かったはずですが、残念ながら私は見失ってしまい、巣の場所を突き止められませんでした。
冒頭の交尾シーンおよび最後の飛び立つシーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
カラス♀♂が巣材集めの途中で交尾するとは知りませんでした。
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