2021年3月中旬・午後12:30頃・晴れ
♀を待つヤマアカガエル♂(Rana ornativentris)同士による蛙合戦の前哨戦は岸辺だけでなく、繁殖池の底(水中)でも繰り広げられています。
例えば水中から浮上して岸辺に一度現れた独身♂が何かに驚いて(撮影している私を警戒?)再び水中に潜ると、水底に待機していた多数の♂が素早く集まってきます。
相手に触れるとすぐに誤認(♀ではない)だと悟るようで、本格的な抱接には至らずにすぐ別れます。
逆に池の底に潜んでいた♂が岸辺を目指して急に泳ぎ始めた時も、その動きに反応して近くの♂が素早く泳ぎ寄ってきます。
水底に潜んでいる♂個体の密度が高ければ、ちょっとしたきっかけで連鎖反応のように小競り合いが繰り広げられるのです。
ただし、岸辺とは異なり水中には各♂の縄張りというものは存在しないようで、互いに位置が自由に変わりますし、近くのライバル♂を攻撃して追い払う行動は見られません。
つまり、水中の小競り合いは縄張り争いではありません。
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