2021年3月中旬・午前後12:25頃・晴れ
前回の記事:▶ 繁殖池の岸辺でヤマアカガエル♂同士の誤認抱接と縄張り争い山中の雪解け水が貯まった池Hでカエル合戦を繰り広げているヤマアカガエル♂(Rana ornativentris)たちの中にも例外はいました。
岸辺で♀を待ち構えている♂の背後から隣の別個体の♂が反射的に跳びついて誤認抱接したようですが、飛びつく瞬間を見逃してしまいました。
マウントした方が相手を背後からグイグイ押す闘争行動をやらずに、離れもせずに、軽くバックハグ(おんぶ)した状態のまま、岸辺でただじっとしています。
ときどき眼球を引っ込めて瞬きしているだけです。
絶え間なく繰り返されるご近所トラブル(誤認抱接と縄張り争い)に疲れて休んでいるのかな?
♂同士で同性愛的な抱接行動を始めるのなら、それはそれで動物行動学的に面白いことです。
しかし、じきに私は他個体の行動に目移りしてしまい、この♂♂ペアがどうなったか見届けることができませんでした。(自然に別れたのだと思います。)
ヤマアカガエルの繁殖行動についてあまり予習せずに撮影に挑んだ私は、このペアが♀♂なのかと思って、本格的な抱接や産卵行動に移行するのを待って撮り続けました。
しかし♂♂ペアでした。
世にカエルの本は数あれど、ヤマアカガエルの繁殖行動を扱った専門書や写真集が見当たりません。
勉強する本が無いのなら自分でヤマアカガエルの本を書くしかない!ぐらいの意気込みで、自力でフィールド調査するしかありません。
その後も色々と探し回り、ピッキオ『森の「いろいろ事情がありまして」』という名著の中に春と冬のヤマアカガエルを扱った章が含まれているのをようやく見つけました。
「第2話:スケートリンクのカエル合戦」 「第38話:ふたつの池のカエル集団」観察フィールドが長野県軽井沢という同じ雪国での記録をまとめた本なので、参考になりました。
0 件のコメント:
コメントを投稿