2021年2月下旬・午後16:05頃・晴れ
カルガモ(Anas zonorhyncha)は留鳥ですが、池が全面氷結していた厳冬期には居なくなっていました。(別の川などに移動)
池の中央部が解けて水面が再び現れると、少数の群れが戻って来ていました。
うっすらと雪が積もった氷の上に立って羽繕いしている個体がいます。
池の水面から氷への上陸シーンをどうしても動画に撮りたかった私は、頑張って粘りました。
私が近くで見ているから警戒しているのか、それとも氷が薄くて難しいのか、池で遊泳するカルガモはなかなか氷に上がってくれません。
何度も躊躇してやり直した後で、1羽がようやく氷に乗ってくれました。
カモ類の水かきにはアイゼンのような爪がありませんから、氷の上で滑って登りにくそうです。
カルガモが薄氷に乗ると体重でやや沈み、足が冷たい水に少し浸るようになりました。
氷上に立ったまま羽繕いを始めました。
ときどき嘴を水に浸しながら、羽根を念入りに整えています。
一方、池の水面に残った別個体も羽繕いしています。
夕方の西日に対して順光のアングルになるように私が岸を回り込み、「薄氷を踏む思いで」羽繕いする個体の撮影を続けます。
氷上でときどきペタペタと足踏みしていました。
カモ類の足が凍傷にならない秘密は、脚の血管系に奇網と呼ばれる特殊な血管系が発達しているおかげです。
足の冷たい静脈血と末梢に向かう暖かい動脈血との間で熱交換が効率よく行なわれる結果、体温が奪われないのです。
化粧が済んだカルガモは氷上をスリップしながら歩いて入水し、群れの仲間と共に泳ぎ去りました。
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