2021年2月中旬・午後・くもり
里山のカラマツ林を通る度に、樹冠にある球状の構造物が気になっています。
多数の小枝を組み上げた巣がカラマツ林の中のあちこちにいくつも作られているのです。
カラマツが落葉した冬になると特によく目立ちます。
てっきり私は鳥の巣(願望としては猛禽の巣)かと思っていたのですが、ニホンリス(Sciurus lis)の古巣ですかね?
しかし、このカラマツ林で私はリスの姿を見たこともなければ鳴き声も聞いたこともありません。
よほどヒトへの警戒心が強くて隠れているのでしょうか?
いつか山中で一夜を明かして、じっくり調べてみたいものです。
高木の梢に作られているので、下から見上げても巣内の様子がさっぱり分かりません。
巣の上に積もった雪が溶けて、水が滴り落ちていました。
ドローンを飛ばして上から巣の中を空撮してみたら何か分かるかもしれません。
『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』によると、
リスの巣は、小枝で組んだ球状巣、皿巣、樹洞、巣箱などの人工巣などさまざまだ。(中略)球状巣は針葉樹の高い場所につくるので、下から見上げてもなかなか見つからない。皿巣は、ツグミやタカなどの古巣を利用する場合と、リス自身がつくる場合があるという。(p113より引用)
【追記】
2021年3月中旬
約1ヶ月後に同じカラマツ林を再訪すると、謎の古巣の一つが強風に飛ばされたのか、樹上から落ちかけて枝に引っかかっていました。
完全に落ちていたら、巣の大きさや巣材などをじっくり調べてみたかったです。
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