2019/10/25

庭で獲物を捕食するフタモンアシナガバチ♀



2019年7月上旬

砂利が敷き詰められた民家の裏庭でフタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)のワーカー♀を見つけました。
砂利の上で何か小さな獲物を大顎に咥えています。
アオムシのようにも見えますが、定かではありません。
小石の上で獲物を引きずると、獲物から滲み出た体液で小石が濡れました。
獲物を噛みほぐして肉団子を作り始めたものの、蜂が背を向けてしまったために、肝心の口元が全く見えません。
やがてフタモンアシナガバチ♀は身繕いしてから飛び立ちました。
飛翔シーンを1/5倍速のスローモーションにしても、肉団子を抱えているようには見えません。
自分の栄養補給のためにその場で全て捕食したのでしょうか?
(ただしアシナガバチは固形物を飲み込むことはできず、獲物の体液を啜るだけです。)

狩りの後は肉団子を巣に持ち帰って幼虫に給餌するはずなのに、庭を低空で飛び回っています。
辺りに生えたスギナやハハコグサの群落を飛び回ったり、葉に一時着陸したりと、なぜか油を売っています。
スギナハバチの幼虫など次の獲物を探索しているのかな?(探餌飛翔)

この裏庭は砂利の隙間からスギナやハハコグサなどの雑草が疎らに生えているだけなので、ひどく貧弱な植生と思って私は見過ごしていました。
しかしアシナガバチ♀にとっては貴重な狩場になっているようです。


フタモンアシナガバチ♀@庭砂利+肉団子作り
フタモンアシナガバチ♀@スギナ葉+獲物探索

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