2012年10月中旬・室温21℃
飼育中のスジクワガタ♂(Dorcus striatipennis)に元気になってもらおうと、何かでの本で読んだように栄養ドリンクを与えてみました。
(当時はコクワガタだと思い込んでおり、飼育下で越冬させる前に精を付けてもらうつもりでした。)
脱脂綿にリポビタンゴールドを染み込ませて与えてみます。
しばらくすると、その脱脂綿に頭をぐいぐい突っ込んでいました。
どうやら気に入ってくれたようです。
触角で脱脂綿に触れながら口吻の伸縮が見られました。
栄養ドリンクに含まれる生薬、アミノ酸やビタミン類の補給はともかく、カフェインの副作用が心配です。
虫への興奮作用や中毒性は大丈夫でしょうか?
ノンカフェインの商品を選んだ方が良いのかもしれません。
【追記1】
2020/11/02 11:04 ネットニュース「マイナビニュース」記事
Yuhao, Ji, et al. "Effects of caffeine on mating behavior and sperm precedence in Tribolium castaneum." Ethology (2020).「甲虫において、カフェインが交尾に及ぼす影響を明らかにした研究はこれが世界で初めて」なのだそうです。
少なくとも酷い悪影響は無いらしい。
【追記2】
コーヒーやチャなどの植物は、植食性昆虫による食害を忌避するためにコストをかけてカフェインというアルカロイドを産生・蓄積しています。
したがって、多くの幼虫に対してカフェインは毒性があるそうです。
その一方、花蜜に微量のカフェインが含まれていると、送粉者ハナバチの記憶力が増したり採餌活動が活発になったりする効果があるらしい。
↓参考動画:"Why Does Caffeine Exist?" by PBS Eons
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