2026/06/01

早春にスギの雄花から飛散する花粉【HD動画&ハイスピード動画】風媒花

 

2025年3月下旬・午前11:40頃・晴れ 

山麓の入山口付近でスギ(杉)の植林地にはまだ残雪がありました。 
スギの木の根元だけいち早く雪が溶けて穴が開き(地面が露出)、いわゆる「根開き」の状態になっています。 

スギの枝先をよく見ると、雄花が咲いていました。 
枝を軽く揺すっただけで、薄黄色の花粉が春風に乗って大量に飛散します。 
風媒花のスギは、同じ枝に雄花も雌花も咲きます。 
その証拠に、前年の雌花からできた球果が枝の下方に残っています。 

スギ花粉が風で飛散する様子を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:35〜) 
微粒子の花粉が雄花から大量にこぼれ落ちて、煙がたなびくように風で広範囲に分散し、雌花に授粉します。 

実演を繰り返したら、カメラのレンズがスギ花粉でだいぶ汚れてしまいました。 
ご存知の通り、スギ花粉症は日本の国民病で、林業界に対策が求められています。 




森の休日2『探して楽しむドングリと松ぼっくり』でスギについて調べると、
(雄花は)米粒ほどの大きさで、大量の花粉をつくる。その数は1個の雄花だけで約40万個。針葉樹のなかでも小さくて軽いので、風で遠くまで飛ぶ。(中略)スギ(花粉)はとにかく数が多いので(花粉症の)問題になる。 (雌花は)直径5mmほど。重なりあった雌しべは、すきまからマカロニのような胚孔を伸ばし、受粉液を出して花粉を待つ。キャッチされた花粉は受粉液ごと吸い込まれるしくみだ。 (p66-67より引用)


2026/05/31

林内の営巣地に戻って相互毛繕いする雪国のホンドタヌキ♀♂ペア|あぶれ個体のストレッチ運動【トレイルカメラ】

 



2025年2月下旬 

雪国の落葉二次林でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴をトレイルカメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 


シーン1:2/28・午後17:39・晴れ・気温5℃(@0:00〜)日の入り時刻は午後17:34。 
日没直後はまだ雪明かりで充分明るいです。 
先行の個体aが巣口Rを調べています。 
タヌキが歩くと足が腐れ雪(少し溶けた雪質)に少し潜っています。 
そこへ現れた後続個体bが巣口Rで佇んで周囲を警戒しています。 
その間に、先行個体aは右下手前へ一旦立ち去り、しばらくするとまた営巣地に戻って来ました。 
巣口Rの手前の雪面に座り込んで、後続個体bを見守っています。 


シーン2:2/28・午後17:41・(@1:00〜) 
3頭目の個体cが営巣地に来て合流しました。 
雪面に座っている個体aとcが鼻面を近づけて挨拶しました。 

奥に居た個体bが慎重に距離を詰め、cを差し置いてaと相互毛繕いを始めました。 
bが近づくとcはその場に少し身を伏せました(服従姿勢?)。 


シーン3:2/28・午後17:42・(@2:00〜) 
cが背中を弓なりに伸ばすストレッチ運動をしました。 
仲の良さを見せつけるようにイチャイチャ(相互毛繕い)するab2頭に気を使ったのか、cが手前へ移動を始めると、足が雪面にズボズボと潜りました。 
独りで採食に出かけたのかもしれません。


つづく→


【考察】
個体識別ができていないのですが、越冬用営巣地に戻ったこの3頭は一体どういう関係なのなのでしょうか? 
発情した♀を巡って♂2頭が求愛中なのか?と勝手に妄想したものの、発情チェックの行動が見られません。 
(♂が♀の尻の匂いを嗅いでない。) 
♀♂ペア(親タヌキ)とその子供(ヘルパー)なのかな? 
三兄弟(姉妹)という可能性もあります。 

いよいよこれから面白くなってくるのですけど、私は下線部の説に傾きつつあります。

ホンドタヌキの溜め糞に群がるクロボシヒラタシデムシ♀♂とアカバトガリオオズハネカクシ:4月下旬の林道

 

2024年4月下旬・午後13:30頃・くもり 

春の里山でスギ植林地と雑木林の間を通る林道の真ん中に残されたホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の溜め糞場ltrを久しぶりに定点観察します。 
山腹を登ってきた林道ですが、この短い区画は平坦な地形になっています。 
巨大な糞塊から、この日は強い糞便臭が漂っていました。 
白っぽい獣毛が多く含まれた糞が気になります。 
タヌキが野ネズミなどの小動物を狩るとは思えないので、何か野生動物の死骸を食べたのでしょう。 

タヌキの溜め糞ltrに来ていた甲虫を観察しました。
クロボシヒラタシデムシOiceoptoma nigropunctatum)成虫の多くは♀♂ペアで交尾中でした。 
他には1匹のアカバトガリオオズハネカクシ(旧名アカバハネカクシPlatydracus brevicornis)がうろついていました。 
いわゆる糞虫類は見つかりませんでした。 
ハエ類は、私が撮影のため近づいたら逃げてしまいました。 







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