2026年5月中旬・午前10:40頃・晴れ
里山で私が突っ立って、ある生き物の撮影に集中していたら、背後の山側(アカマツの幼木林)からガサガサと獣が近づく物音が聞こえました。
「クマだとやばいなー」と思いつつ振り返ると、ニホンカモシカ(Capricornis crispus)が池に降りて来ました。
黒い舌を出してハァハァと暑さに喘いでいます。
角や耳に目立った特徴はありませんでした。
白いフワフワした冬毛が抜け落ちる季節です。(換毛期)
カモシカは池の水面に口を浸して水を飲み始めました。
この池には山から沢の水が流れ込んでいるのです。
途中で身震いし、前脚だけ水に浸しました。
水浴するかと期待したのですが(ニホンカモシカでは未見です)、一心不乱に水を飲むだけでした。
暑くてよほど喉が渇いていたようです。
このとき、カモシカと私の距離はわずか5mぐらいでした。
私が風下にじっと立っていたので、カモシカにまったく気づかれませんでした。
カモシカはかなり近視なのでしょう。
それとも私の存在に気づいていたのに、私が立ち去るまで待てずに水場にやって来たのかな?
体をねじって苦しい体勢で動画を撮り続けます。
私が足踏みして方向転換(カモシカに正対)すると、足音でカモシカに気づかれそうなので、我慢しました。
ようやく水を飲み終えたカモシカが顔を上げて身震いし、草地を歩いて立ち去りました。
初夏になっても毛皮を身にまとっていて暑そうですが、池に入って濡れた脚だけが、細く見えます。
途中でササ(種名不詳)の葉の匂いを嗅いでから顔の眼下腺を擦りつけてマーキング(縄張り宣言の匂い付け)したようです。
無人カメラ(トレイルカメラ)でニホンカモシカの飲水シーンを何度も撮れているのですけど、こんな至近距離から直に観察できたのは初めてで、感動しました。
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