2024/11/09

雪山でニホンカモシカの蹄跡を辿ると溜め糞場を新たに発見!

 

2023年12月下旬・午後13:10頃・くもり 

初冬の雪山でニホンカモシカCapricornis crispus)のアニマル・トラッキングをしたら、嬉しい収穫がありました。 
スノーシューを履いて雪面に残る蹄跡を辿って行くと、里山の通い慣れた山道から外れて横の山林に入って行きました。 

しばらく進むと、スギの木の下に溜め糞場sr2を新たに発見しました。 
周囲はスギ、アカマツ、カラマツなどの混交林で、倒木もゴロゴロあります。 
糞粒の山(糞塊)が辺りに複数あるということは、カモシカが何回にも分けて(時間を空けて)排泄したということを意味しています。
糞粒にうっすらと雪が積もっているのは、少し古い糞塊と分かります。 
雪に埋もれた糞塊の上を踏み荒らして歩いた蹄跡もあるので、(複数個体?の)カモシカが何度も溜め糞場sr2を通っているようです。 

雪を溶かした小便の跡も残されていました。 
カモシカが排尿した跡の雪は茶色に染まっていました。 
小便の跡が見つかるのは積雪期ならではの収穫です。

残念ながら、今回見つけたニホンカモシカの溜め糞場sr2にフユユスリカは群がっていませんでした。 
関連記事(1年前の撮影)▶  

以前から別の地点で見つけていたカモシカの溜め糞場sr1は最近あまり使われなくなっているようなので、トレイルカメラでこっちを定点監視した方がよいかもしれません。

実はここからが本題です。 
溜め糞場sr2から更にカモシカの足跡を辿って行くと…。 







根曲がり巣穴の横でスギ倒木の根っこが気になる初冬のヤマガラ【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年12月中旬

シーン0:12/11・午後14:11・くもり(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
平地のスギ防風林にある「根曲がり巣穴」をトレイルカメラで見張っています。 
後にここでニホンイタチが越冬していることが分かりました。 
杉の木が強風で奥に向かって根こそぎ倒れ、その巻き添えを食った落葉性広葉樹の幼木が毎年の積雪の重みで捻じくれた「根曲がり」の樹形に育ちました。 
手前に見える赤い実は、ツルウメモドキという蔓植物です。 
根雪が積もる前に登場したヤマガラSittiparus varius)の様子をまとめました。 


シーン1:12/12・午後12:00(@0:03〜) 
正午に1羽で来たヤマガラが、巣口を覗き込んでいました。 
一度は左に飛び去ったのに、しばらくすると右から戻ってきました。 
もしかすると、別個体のヤマガラとペアで行動しているのかもしれません。 


シーン2:12/14・午前10:49(@0:24〜) 
風倒したスギの根にまだ土がびっしり付いているのですが、そこに2羽のヤマガラが来て細根の奥を啄んだりしています。 


シーン3:12/16・午後13:36(@0:44〜) 
再びヤマガラが来ていて、スギ倒木の根っこを物色していました。 


シーン4:12/16・午後13:38(@0:53〜) 
1分30秒後にヤマガラが右から戻ってきました。 
スギ風倒木の根っこや根曲がり巣穴の巣口を探索してから右へ飛び去りました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
スギ倒木の根っこにヤマガラが繰り返し飛来して、餌を探しているようなのが気になりました。
露出した根っこの隙間に隠れている虫を捕食しに来るのか、それともまさか土を食べる行動(ミネラル摂取?)なのでしょうか? 
ヤマガラは貯食する鳥ですから、もしかすると冬に備えて木の実を隠しているのかもしれません。
いずれにせよ、決定的な証拠映像は撮れていません。

根曲がり巣穴の手前にあるツルウメモドキの赤い熟果を野鳥が食べるかと期待したのですが、ヤマガラは見向きもしませんでした。

根曲がり巣穴にイタチが住んでいるとしたら、巣口の近くに野鳥が来ていたら狩られるのではないかと心配になります。
しかし野鳥は別に警戒している様子はありません。


つづく→

2024/11/08

初冬の雪山を夜にピョンピョン跳ね回る冬毛のニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月中旬〜下旬 

里山の渓谷沿いに植林されたスギ植林地でニホンカモシカの溜め糞場sr1を自動センサーカメラで見張っていると、冬毛のニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)が頻繁に現れます。

シーン1:12/20・午前0:36(@0:00〜) 
大雪が積もった後の深夜にノウサギが斜面を手前に走ってきました。 


シーン2:12/21・午前5:16(@0:11〜) 
雪が降りしきる夜明け前に、画面左に立つスギの背後を通って左へ走り去りました。 


シーン3:12/23・午前1:27(@0:16〜) 
雪が降る深夜に、スギの木の下で立ち上がっていたノウサギが雪面に座ってじっとしています。 
ノウサギが奥を向いたり瞬きしたりすると、白く光る目が写らなります。 
辺りをキョロキョロと見回すだけで、移動しませんでした。 
動きが乏しいので、5倍速の早回し映像でお届けします。 


シーン4:12/23・午後19:05(@0:38〜) 
同じ日の晩になっても雪が降り続いています。 
ノウサギが雪山の斜面をトラバースするように、ぴょんぴょん跳んで右へ(渓谷の方へ)向かいました。 


シーン5:12/23・午後21:10(@0:52〜) 
約2時間後、ニホンノウサギが画面の左端(スギの木の左)に佇んでいました。 
しばらくすると左へ消えました。 


シーン6:12/24・午後18:10(@1:01〜) 
翌日の晩には、雪がようやく降り止んでいました。 
ノウサギが雪面に座って監視カメラの方を見ています。 
警戒を解くと、ゆっくり右へ移動し、渓谷へ向かいました。 


シーン7:12/25・午前5:00(@1:20〜) 
夜明け前にスギの右横に居たノウサギが後足で立ち上がり、太いフジ蔓の匂いを嗅いでからスギの背後を通って左へ移動しました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


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