2025/11/06

岩塩を幹に固定したベルトが気になるニホンリス【トレイルカメラ】

 



2024年8月中旬

シーン0:8/10・午後12:46・くもり(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。 
里山でスギと雑木の針広混交林にあるニホンカモシカ(Capricornis crispus)の溜め糞場sr2をトレイルカメラで見張っています。 
新たな試みとして、ミズナラの幹にピンク色のヒマラヤ岩塩プレートを設置してあります。 
果たして、野生動物が舐めに通う塩場になるでしょうか? 

ニホンリスSciurus lis)の登場シーンを以下にまとめました。 


シーン1:8/11・午前9:57(@0:04〜) 
リスがミズナラの根元から幹を登って岩塩プレートに興味を示したものの、舐めたかどうか不明です。 
監視カメラを意識して警戒しているのか、それともたまたまなのか分かりませんが、ニホンリスは幹の裏面を素早く登り下りすることが多いようです。 

1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@0:31〜) 


シーン2:8/12・午前6:50(@0:42〜) 
翌日の朝、ニホンリスがミズナラの幹を登り、隣のスギに移動すると幹を下りました。 
林床に着くと獣道を左にピョンピョン跳ぶように走り去りました。

しばらく後に奥の樹冠に現れたのが、別個体のリスなのか野鳥なのか不明です。 
1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@1:25〜) 


シーン3:8/12・午前10:30(@0:42〜) 
3時間40分後にリスが再登場。 
ミズナラ幹の裏側から幹の右側に出てくると、ゆっくり木登りしました。 
しばらくすると、スギの幹を降りて林床に飛び降りたようです。 


シーン4:8/20・午前5:58(@2:45〜)日の出時刻は午前4:56。 
8日後の早朝にリスが久しぶりに来てくれました。 
ミズナラの幹の裏面に止まっていて、フサフサした尻尾だけが見えます。 
岩塩プレートを舐めているのかもしれませんが、しっかりと口元が見えず残念…。 
岩塩を固定した2本のベルトに沿ってミズナラ幹の右側に移動すると、ベルトの匂いを嗅いでいます。 


シーン5:8/20・午前6:02(@3:37〜) 
ニホンリスはミズナラ幹に下向きにしがみ付き、依然としてベルトに興味津々でその匂いを嗅ぎ回っています。 

幹に下向きでしがみついてたリスがくるっと上向きになったところで1分間の録画終了。 
1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@4:37〜) 




※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
岩塩プレートを設置して以来、明らかにリスの登場頻度が増えました。
ニホンリスは昼行性なので、夜には決して現れません。 

岩塩プレートそのものよりも、それを固定したベルトにリスが興味を示すとは意外でした。
もしかすると、ベルトと幹の間の隙間に隠れている虫を探して捕食しているのかもしれません。 
あるいは、岩塩から溶け出した塩分がベルトに染み込んでいて、舐めると塩っぱいのかもしれません。 
だとすれば、ベルトに沿って岩塩を中心に塩味が濃度勾配になっているはずです。 
丁度よい塩梅の位置でベルトを舐めているのだとしたら面白いですね。 

ベルト(ストラップ)をリスが舐めるだけなら構わないのですが、鋭い門歯で噛み切られると困ります。 
もしもクルミやドングリの堅果やヒマワリの種子をベルトに挟み込んでやれば、リスが見つけて持ち去ってくれるかな? 


つづく→


【アフィリエイト】

倒伏したコシアブラ大木の花蜜を吸うフタガタハラブトハナアブ♀

 

2024年8月上旬・午後12:30頃・晴れ 

里山の混交林で倒れたコシアブラの大木にフタガタハラブトハナアブ♀(Mallota eristaliformis)が訪花していました。 
口吻を伸ばして、花蜜や花粉を次々と舐めて回ります。 

本種はマルハナバチにベーツ擬態していると言われているのですが、当地で擬態のモデルとなる全身が黄色いマルハナバチはコマルハナバチ♂など毒針を持たない雄蜂♂なので、果たしてベーツ擬態が成立するのか(進化し得るのか)疑問です。 
毒針を持つ♀で黄色いミヤママルハナバチ♀は、当地では個体数がとても少ないのです。 

後半はミツバチのワーカー♀もちらっと登場しました。 
腹部が明るい褐色なのでセイヨウミツバチ♀っぽいのですが、もしかするとニホンミツバチの腹部が強い日差しで透けて明るく見えているだけかもしれません。 

コシアブラの散形花序が込み入っているため、カメラのピントを小さな虫に合わせるのに苦労します。 


【アフィリエイト】 

2025/11/05

初めて巣穴を掘る練習を始めたニホンアナグマの幼獣【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2024年8月中旬

シーン1:8/13・午前11:32・くもり・気温29℃(@0:00〜) 
平地の二次林にある営巣地(セット)で昼前にニホンアナグマMeles anakuma)の母子家族がぞろぞろと左へ移動しています。
先頭の母親♀が巣口Lを点検してから、頭を中に突っ込んで巣穴Lの拡張工事を始めました。 


シーン2:8/13・午前11:33・くもり・気温28℃(@0:53〜)
別アングルで設置した監視カメラの映像に切り替えます。 
母親♀が巣穴Lの奥から土と一緒に古くなった巣材を前脚で巣外に掻き出しました。 
巣材(寝床)として運び込まれていた植物の枯れ葉や生葉は、腐葉土と化しています。 
寄生虫が沸かないように、古くなった寝床は外に捨ててしまうのでしょう。 
湿った巣材をときどき外で虫干しするという話をアナグマ関連の本で読んだことがあるのですけど、私はまだそのような行動を実際に観察したことがありません。
私が観察しているニホンアナグマは、一度外に出した巣材を中に戻すことはありません。 

その様子を横で見守っていた幼獣の1頭が仰向けで毛繕いを始めました。 
他の幼獣2頭は、思い思いに林床をうろついて餌を探しています。 

独りで毛繕いをしていた幼獣が、穴掘り中の母親♀の背後から巣口Lに近づいて、ちょっかいをかけています。 
手伝いしたくなったのか、母親♀が巣穴Lから掘り出した排土を幼獣がリレー形式で外に掻き出し始めました。 


シーン3:8/13・午前11:34・くもり(@1:53〜)
母親♀の穴掘りに興味を示していた幼獣が、いつの間にか作業を引き継いだようです。 
この幼獣aの性別は不明ですが、来季にヘルパー♂を務める素質がありそうです。 
別個体の幼獣bが巣口Lに近寄ると、穴掘りしていた幼獣aは奥に潜り込んでしまいました。 
幼獣bも真似して穴掘りに参加したくなったのか、巣口Lの縁の土を前脚で引っ掻いて崩し始めました。 

これまで幼獣は母親♀の穴掘り作業を邪魔するだけでしたが、自分でも穴掘りを始めたのは今季初です。 

穴掘り作業を幼獣に任せた母親♀は、獣道をノソノソと歩いてヒメアオキの群落を突っ切り、採餌に出かけたようです。 
幼獣1頭cも母親♀について行きます。 


シーン4:8/14・午前4:15・気温24℃(@2:53〜)日の出時刻は午前4:50。 
日付が変わった未明にも、幼獣の奇妙な穴掘り行動が記録されていました。 

アナグマの母親♀が獣道で座り込んで、体を掻いたり仰向けになって毛繕いしたりしています。 

幼獣が頭だけ巣穴Lの外に出し、巣口Lの縁を前脚で削り取っています。 
アナグマでこんな穴掘り法を今まで見たことがありません。 
なぜか小声でキャンキャン♪吠えながら、作業しています。 
遊んでいた幼獣が巣口Lでひっくり返ってしまい、なかなか起き上がれずに悪戦苦闘しているだけかもしれません。 
巣口Lを塞いでいた落枝の端を弄んだりしています。 

ようやく幼獣が巣穴Lから外に勢い良く飛び出すと、母親♀の隣へ行きました。 
母親♀が対他毛繕いしかけたものの、幼獣は嫌がって獣道を右へ走り去りました。 


【考察】
ニホンアナグマの母親♀から幼獣(当歳仔)に穴掘り役が初めてスイッチした貴重な記録かもしれません。
 
今季アナグマの母親♀が4頭産んだ幼獣のうち1頭が死亡したのですが、もしも巣穴L内で死んだとすると、そのまま埋葬している可能性もありそうです。 


ランダムに記事を読む