2025/05/14

昼間に旧営巣地を見回るニホンアナグマ♀【トレイルカメラ】

 



2024年5月上旬・午前11:40頃・晴れ・気温28℃ 

平地の二次林にある死んだアナグマの営巣地(セット)に、珍しく明るい昼間からニホンアナグマ♀(Meles anakuma)がやって来ました。 
林縁の獣道で立ち止まるとしゃがんで地面に尻を擦りつけ、スクワットマーキング(臭腺による匂い付け)したようです。(@0:06〜) 

再びセットに戻ってきたアナグマ♀は、巣口Lを覗き込んで匂いを嗅いだものの、中には入らず左へ立ち去りました。 

別アングルの監視カメラでも撮れていました。
アナグマ♀は巣口Lに顔を突っ込んで中の匂い(いざりタヌキの死臭?)を嗅いでいます。 
この巣穴(事故物件)に引っ越してくるつもりなら、内見するはずです。

獣道を通って帰る途中で立ち止まり、地面の匂いを嗅いでから、急に走り去りました。 
5月上旬から中旬にかけて、アナグマは夜に一度もここに登場しませんでした。 
夜這い♂が来なくなったということは、アナグマの交尾期が終わったのでしょう。 


シバザクラの花蜜を吸い飛び回るツマグロヒョウモン♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年5月上旬・午後12:50頃・晴れ 

郊外で道端の花壇に咲いたシバザクラ(芝桜)の群落にツマグロヒョウモン♀(Argyreus hyperbius)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 

ツマグロヒョウモン♀は、翅を開閉しながら口吻を伸ばしてピンクのシバザクラの花から吸蜜しています。 
羽化直後なのか、翅は無傷できれいな状態でした。 
強い春風に吹かれて、翅が煽られています。 
この花壇では、同じシバザクラでもピンクの花と白い花の品種が並んで咲いていたのですが、ツマグロヒョウモン♀は白い花には訪れませんでした。 
雨不足なのか、芝桜の花の多くは萎れかけています。 

ツマグロヒョウモン♀は、シバザクラの隣接する花には歩いて移動することが多いです。 
少し飛んで、群落内で次の花に移動することもあります。 
花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:09〜) 

次の花に着地した後で、開閉しながら翅を複雑に動かしたのが気になりました。(@2:20〜) 
その奇妙な翅の動きを言葉で記述するのは難しいのですが、4枚の翅を独立に動かし、背側⇔腹側に開閉しながら前後方向にも小刻みに動かしていました。 
しばらくすると、通常の単純な開閉運動に戻りました。 
交尾相手の♂に見つけてもらえるように翅を扇いでアピールしたのかな?と私は勝手に妄想しました。 
素人目には、いかにも異性を誘惑するような誘っているような翅の動きでした。 
このとき♂を誘引する性フェロモンを放出していたのなら理解しやすいのですが、腹端にヘアペンシルのような構造は見られませんでした。 
ネットで調べても、ツマグロヒョウモンの♀がそのような求愛ディスプレイ(求愛誇示)をするという事実も、♀が性フェロモンを分泌するとの報告もありません。 
ヒョウモンチョウの仲間では♂の翅に黒い性斑(性標)があり、性フェロモンの分泌器官になっています。
ツマグロヒョウモン♂でも同じく性標があります。
したがって、♀が性フェロモンをもつとは考えにくいですね。








そもそも、5月にツマグロヒョウモンを見たのは初めてです。 
これまでは8月が初見日だったので、大幅に更新されたことになります。 
深刻な地球温暖化が進行するとともに、ツマグロヒョウモンの分布も着実に北上しているようです。 
当地は多雪地帯(寒冷な雪国)ですが、2024年は異常な暖冬だったので、暖地性のツマグロヒョウモンが遂に越冬できたのでしょうか? 
園芸パンジーの苗と一緒にツマグロヒョウモンの幼虫や蛹が暖地から運ばれて、当地で羽化した可能性も考えられます。 
(ツマグロヒョウモンの越冬態は幼虫です。)





2025/05/13

夜の森を飛び回るコウモリに気づいたホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年5月上旬・午前2:35頃・気温15℃ 

平地の二次林で死んだアナグマの旧営巣地(セット)を自動撮影カメラで見張っていると、深夜未明にホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が単独で日課のパトロールにやって来ました。 
地面の匂いを慎重に嗅ぎながらうろついています。 

そこへコウモリ(種名不詳)が1匹、飛来しました。 
セットの上空を飛び回るコウモリをタヌキが不思議そうに見上げています。 
これは赤外線による暗視動画で、実際は真っ暗であることを思い出してください。 
この日の月齢は27.4で、ほぼ新月の状態でした。 
夜行性で目にタペータムをもつタヌキも、月明かりがない状態では見えません。 

コウモリが発する超音波をタヌキが聞き取れるでしょうか? 
Perplexity AIに相談してみました。 
タヌキの可聴域を実験的に測定した研究結果はないようですが、近縁のイヌ(可聴域の上限が60kHz)やキツネ(40kHz)と同程度と推定されているそうです。 
コウモリは主に20kHz~100kHzの超音波(エコーロケーション・コール)を飛びながら発しています。 
したがって、今回のタヌキはコウモリの発する超音波ではなく、可聴域のかすかな羽音で気づいたのだろうと推察できます。 

コウモリとタヌキのニアミスは初見です。 
そもそも、この地点で監視カメラにコウモリが写ったのも初めてです。 
夜の二次林で夜蛾も飛び回っていたのに、コウモリが空中で獲物を狩るシーンは撮れませんでした。 


その後、タヌキはいつものように巣穴Lの入口に顔を突っ込んで中の匂いを嗅いでいました。 
巣穴Lの奥で死んでいる「いざりタヌキ」の死臭が気になるようですが、今回も中に入ろうとはしません。 



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