2024/04/11

アナグマの旧営巣地でホンドタヌキ♂が昼も夜も通りすがりに立木へ放尿マーキング【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年7月下旬〜8月上旬 

ニホンアナグマ(Meles anakuma)の家族が転出した後の旧営巣地(セット)にときどきやって来るホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の記録です。 


シーン1:7/29・午後21:14・気温27℃(@0:00〜) 
巣口Lのすぐ左に生えた細いマルバゴマキ(別名マルバゴマギ、ヒロハゴマキ、オオバゴマキ)灌木の根本に小便をかけていました。 
片足(左後脚)を持ち上げて排尿したので、この個体の性別は♂と分かります。 
排尿マーキングを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 
そのまま左に立ち去りました。 


シーン2:7/29・午後21:14・(@0:24〜) 
続きのシーンが別アングルで設置したトレイルカメラで記録されていました。 
対面の立木(ミズキ)に固定したトレイルカメラの赤外線LEDが眩しく点灯しています。 

タヌキ♂は林縁で立ち止まると、オニグルミ立木の幹の根本に排尿マーキングしました。 
今回も片足(左後脚)を上げて小便しました。 
二次林内を右上奥へ向かいました。 


シーン3:8/3・午前9:10・晴れ(@0:36〜) 
明るい午前中に珍しくフルカラーで録画されていました。 
 林縁で立ち止まったタヌキ♂が片足(左後脚)を上げて、5日前と同じオニグルミ立木の根本に放尿していました。 
そのまま右へ立ち去りました。 
短い登場シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 
尻尾の中央部に滴状の黒斑▼がある個体ではないかと思うのですが、しっかり後ろ姿が見えませんでした。

転出したアナグマの家族が戻ってこないのであれば、このタヌキ♂がセット(営巣地)に少しずつ匂い付けして縄張りを主張し、巣穴を占有するつもりなのかもしれません。 



枯れたミズキで木登りするコゲラと地上で採食するシジュウカラの混群【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年7月下旬・午後14:25頃・気温32℃ 

ニホンアナグマ(Meles anakuma)の旧営巣地を自動センサーカメラで見張っていると、暑い昼下がりに小型の啄木鳥コゲラ(Dendrocopos kizuki)が登場しました。 
画面の左端に伸びた細い木は、立ち枯れして樹種がわからないのですが、おそらくミズキです。 
巣穴周辺の樹木が次々と弱っていくのは、地中にアナグマが深い巣穴を掘りまくって根を傷つけるせいだと思います。
アナグマ家族の排泄物で土壌が富栄養化するために周辺の樹木が枯死するのかもしれませんが、私はアナグマのトイレ(溜め糞場)を巣穴の近くで見つけたことはありません。

そのミズキの枯木でコゲラが幹に止まったまま一旦下に降りてから、しばらくすると木登りで戻ってきました。 
朽木内に潜む虫を探して捕食するのでしょう。

その間、画面の右下隅でシジュウカラ(Parus minor minor)が地上で採食しています。 
もう1羽のシジュウカラが飛来すると、2羽で低い止まり木をあちこち飛び回って姿を消しました。
カラ混群にコゲラも参加していることがよくあるので、今回もその1例だったのでしょう。


つづく→ミズキの枯木を登るコゲラ【野鳥:トレイルカメラ】

2024/04/10

ニホンアナグマの母子にヘルパー♂も付き添い家族総出で旧営巣地に一時帰還した夜【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年7月下旬・午前0:30頃・気温20℃ 

ニホンアナグマ(Meles anakuma) 


シーン0:7/13・午後13:30頃・晴れ・気温37℃?(@0:00〜) 
シーン1:7/13・午後16:30頃・くもり(@0:04〜) 
明るい昼間の時間帯にたまたま撮れた現場の様子です。 


シーン2:7/22・午前0:28(@0:07〜) 
巣口RLの周辺を2頭の幼獣がうろついています。 
何かに驚いたのか、1頭の幼獣が左から慌てて巣内Rに駆け戻りました。(@0:35〜) 
しばらくすると、左から成獣2頭と幼獣3頭の群れが一緒にやって来ました。 
母親♀は横から見れば腹面に乳房や乳首があるので見分けられます。 
ヘルパー♂(1歳仔♂)も母子と一緒に採食行動しているのはとても珍しく、私は初めて見ました。 
久しぶりにニホンアナグマの家族が勢揃いで、生まれ育った旧営巣地に戻ってきたことになります。 
♀は巣穴Rに入りました。 


シーン3:7/22・午前0:28(@1:07〜) 
別アングルで設置した新機種のトレイルカメラでもほぼ同時に撮れていて、前後のストーリーを補完することができました。 
幼獣aが巣口Lを覗き込み、匂いを嗅いで点検しています。 
幼獣bが奥で佇み、右奥の獣道の方を見ています。 
その視線の先から複数個体の白く光る目がセットに近づいて来ます。 
それに気づくと、先着していた幼獣2頭は急に警戒し、各々が慌てて巣口L、Rに駆け込んで避難しました。 

ナグマ家族の後続部隊が獣道を辿って右奥から登場。 
ヘルパー♂、♀(右目<左目)、幼獣cdの順で縦列になって来ました。 
体格は、ヘルパー>♀>幼獣でした。 
そのまま巣口Rの方へ向かいました。 
巣穴Lに避難していた幼獣aも外に出て仲間を追って慌てて左へ。 


シーン4:7/22・午前0:29(@1:50〜) 
セットから右へ立ち去る個体と入れ替わるように、別個体が巣穴Rに入りました。 
しばらくすると、その巣穴Rから母親♀と幼獣1頭が外に出てきました。 
右から戻ってきたヘルパー♂および幼獣1頭が♀を出迎え、すれ違いました。 
家族全員でセットの右に立ち去りました。 
探餌徘徊の途中で旧営巣地に立ち寄っただけだと判明しました。 


これまでの観察から、当地のアナグマは「ヘルパー♂が母子の採食行動に付き添うことはない」と私は思い込んでいたのですが、今回の映像であっさり裏切られました。
鈴木欣司『アナグマ・ファミリーの1年』などの本で、♂も♀も幼獣もヘルパーも一緒に餌場に現れるという記述を読んでも、餌付け(人工給餌)という不自然な条件下で見られる現象に過ぎないのでは?と冷ややかに受け止めていました。
(たとえ私が餌付けをしなくても、誰か近隣住民がかわいいアナグマたちに餌付けを始めた可能性も否定できません。)
私もフィールドにもっと多数の監視カメラを密に設置すれば、アナグマ家族の行動がより深く理解できそうです。
アナグマ家族の転出先の巣穴を探すのが最重要課題です。


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