2023年7月下旬
ニホンアナグマ(Meles anakuma)母子が転出した後の旧営巣地にときどき戻ってくるのですが、昼行性の活動をまとめました。
とある1日の日中に撮れた記録です。
シーン1:7/29・午前10:36・晴れ・気温31℃(@0:00〜)
すっかり日が昇った午前中にアナグマが単独でセットにやって来ました。
巣口の匂いを嗅ぎ回っても結局、入巣Lしないで左へ立ち去りました。
なんとなく幼獣っぽいのですけど、どうでしょうか?
独りでこんなに落ち着き無く走り回るのは幼い証拠です。
比較対象の成獣(母親♀またはヘルパー♂)が同伴していないと、体格だけからは幼獣であると見分けられなくなりそうです。
しばらくすると、何に驚いたのか、慌てて左から駆け戻って巣穴Lの奥に潜り込みました。
シーン2:7/29・午前10:36・(@0:37〜)
別アングルの監視カメラで続きが撮れていました。
幼獣1頭が林縁を右往左往してから巣口Rを点検し、再び左へ戻りました。
左から戻ってきて、今度は奥の二次林に入りました。
立ち止まると林床で腰を落として尻を擦りつけました。(@1:19〜)
これはスクワットマーキングと呼ばれる匂い付けの行動です。
元気に林内を左上奥に走り去りました。
シーン3:7/29・午前10:38・晴れ・気温33℃(@1:35〜)
36秒後に別アングルの監視カメラにアナグマ幼獣が再び写りました。
広場で立ち止まって体を掻くと、方向転換して左へ立ち去りました。
シーン4:7/29・午後14:16・晴れ・気温34℃(@1:35〜)
3時間半後の午後に、今度はアナグマ成獣が登場しました。
母親♀のような気がする(腹面に乳首?)のですけど、はっきりしません。
右から左へノソノソ歩いて横切ると、最後は左上の奥に走り去りました。
昼間にアナグマ幼獣の単独行動が撮れたのは、たまたま他の兄弟姉妹とはぐれてしまったのでしょうか?
今季生まれた同腹の幼獣4頭の中で、以前から単独行動の好きな個体が1頭だけいたのを観察しています。
独立心旺盛な幼獣個体が家族群(母子)から離れ、勝手気ままに林内を探餌徘徊するようになってきたのかもしれません。
この個体が真っ先に親離れ(独立)するのかな?
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
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