2024/02/13

ニホンアナグマの諸活動:6月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年6月上旬 

二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の巣穴LRを新旧2台のトレイルカメラで監視しています。 
何か特筆すべき行動があれば個別の記事にするのですが、とりとめもない残り物の行動シーンをまとめました。 
早回しなどの加工はしないで、映像素材をただ時系列順につなげただけです。
営巣地(セット)をうろついたり、巣穴に出入りしたり、毛繕いをしたり、幼獣を巣外に連れ出したり、など。 
観察歴の浅い私が見落としている行動が多々ありそうですし、念の為に撮れた動画を全て残しておきます。 

最大の問題は、個体識別がまだ不完全であることです。 
♀は暗視カメラで見たときに左右の目の大きさが異なり(右目<左目)、右の首筋に白斑があります。 
この時期の♀は腹面に乳首が目立つようになりました。 
ヘルパー♂(1歳仔の息子)は自分で毛繕いする際に仰向けで開脚すると、股間に陰茎が見えるときがあります。 

梅雨入り前ですが、この時期は数日おきに雨が降ります。 
(東北地方南部の梅雨入り宣言は6/11。) 
レンズに水滴が付くと、乾くまで映像が不鮮明になってしまいます。 

アナグマは主に夜行性ですが、昼間も活動しています。 
巣穴Rは実は2つの穴が左右に並んで開口しています。 
アナグマはその左側R-Lから出入りしています。 

後半になるとカメラの電池が消耗してきて、断片的な細切れ映像になってしまいました。
それでも明るい日中は赤外線を照射する必要がないので電力消費が少なく、タイマー設定通りに1分間録画してくれます。 

シーン1・6/1・(@0:00〜) 

シーン2・6/2・(@4:34〜) 

シーン3・6/3・(@10:22〜) 

シーン4・6/4・(@10:40〜) 

シーン5・6/5・(@17:33〜) 

シーン6・6/6・(@22:11〜) 

シーン7・6/7・(@25:28〜) 

シーン8・6/8・(@28:41〜) 

シーン9・6/9・(@33:15〜) 
ラストシーンでは、左奥の巣穴Lの中から右外に向かって土が運び出され、アクセストレンチが作られています。 
(アクセストレンチの部分だけ、巣L内から掘り出された土で覆われています。) 

 ※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


笹薮のタヌキ溜め糞場で虫を探すウグイス?【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年4月上旬


笹薮が生い茂る河畔林にあるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場rpを自動撮影カメラで見張っていると、夕方に小鳥が登場しました。 


シーン1・4/6・午後15:30・(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 
オニグルミ大木の下にこんもりと巨大な溜め糞場rpがあります。  


シーン2・4/9・午後17:25頃・晴れ (@0:05〜) 
画面の赤丸に注目してください。 
笹藪の奥から現れた小鳥が林床をピョンピョン跳んで移動(ホッピング)し、溜め糞rpの上を横切りました。 
気温がまだ低いこの時期はハエの幼虫(蛆虫)や糞虫など獲物となる虫は居なかったようで、左に素通りしました。 

この時期はウグイス♂(Horornis diphone)がホーホケキョ♪とさえずる鳴き声がこの地点でよく録音されていたので、今回の小鳥はおそらくウグイスではないかと思うのですが、定かではありません。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
旧機種のトレイルカメラには奇妙な癖があって、明るい日中の映像を撮ると画面全体にピンク色のフィルターがかかることが多く、しかもそれが点滅するのです。 
あまりにも見苦しいので自動色調補正して、騙し騙し使っています。 
新機種のトレイルカメラに少しずつ買い替えようとしているのですけど、せっかく買った新機種の方が先に壊れてしまいます。
堅牢性の高い旧機種をなかなか引退させられずに、仕方なく使い続けるはめになっています。 


【アフィリエイト】

2024/02/12

幼獣の上に座ってアロマーキングするニホンアナグマ♀【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年6月上旬〜中旬

ニホンアナグマMeles anakuma)の母親♀が巣外に連れ出した幼獣に対して頻繁にアロマーキングするようになりました。 
アナグマのマーキング行動にはスクワットマーキングとアロマーキングの2種類あります。 
地面に座って尻を擦り付け、臭腺や肛門腺で縄張り宣言の匂い付けをするスクワットマーキングはトレイルカメラでこれまで何度も撮れていたものの、アロマーキングは初見です。
普段は巣内でアロマーキングしているのでしょう。
アロマーキングとは、アナグマどうしのにおいづけであり、二匹のアナグマがおしりを向けて立ち、臭腺を直接たがいにこすりあう。日本では、私はまだアロマーキングを見たことはないが、イギリスでは、個体の持つ臭腺物質および臭腺内に生息する微生物を交換することで、グループ内の個体が同じ構成のにおい物質を持つために行われるとされている。(金子弥生『里山のクラスアナグマたち:フィールドワーカーと野生動物』p64-65より引用)

幼獣が育って自分で勝手に歩き回るようになる前に、「我が子である」と匂いで認識できるように母親♀がアロマーキングするのでしょう。 
私は幼獣の個体識別が出来ていないのですが、♀は4頭の幼獣に万遍なくアロマーキングしているはずです。 

2台のトレイルカメラで別アングルから営巣地(セット)を監視しています。 
新機種と旧機種を入れ替えました。 
今回の動画では、表示される気温はすべて異常値です。 
これから夏になると、暗視動画の連続撮影によるカメラの熱暴走が心配です。 


シーン1・6/10・午後19:25(@0:00〜) 
アナグマ♀が手前の巣穴Lの外に4頭の幼獣を連れ出していました。 
幼獣たちは覚束ない足取りで歩き回り、母親♀の体にまとわりついてきます。 
そのうちの1頭の上に♀が軽く座ったのは、アロマーキングですかね? 
その後、別個体の幼獣が♀の背後から股の間を通り抜けた際には、アロマーキングをしませんでした。 


シーン2・6/10・午後23:03(@0:22〜) 
深夜に母子2頭が巣外に出ています。 
♀がまたもや幼獣の上にちょっと座って尻を付けました。 
♀はそのまま幼獣を尻で押し潰したりしないでアクセストレンチに座り直し、痒い体を後足で掻き始めました。 
母親に尻で座られても幼獣は悲鳴を上げたり抗議したりすることもありません。 


シーン3・6/10・午後23:03(@0:22〜) 
別アングルに設置した旧機種のトレイルカメラにも同じアロマーキングのシーンが録画されていました。 


シーン4・6/11・午後19:41(@0:45〜) 
翌日の晩に、母子2頭が巣外に出ています。 
♀が幼獣の上を跨いで通り過ぎる際に、わざと幼獣の上にちょっと座って尻を擦り付けました。 
その後は幼獣の毛皮を舐めて毛繕いしてやります。(対他毛繕い) 


シーン5・6/13・午前3:44(@0:56〜) 
2日後の雨が降る未明に、母子3頭が巣外に出ています。 
足元にまとわりついてくる幼獣の上に♀が跨り、尻を擦り付けました。 


シーン6・6/13・午前3:52(@1:11〜) 
8分後、新機種トレイルカメラによる別アングルの暗視映像に切り替わりました。 
手前の巣口Lで待っていた幼獣を咥えて♀が外に連れ出しました。 
途中で幼獣を地面に下ろして、その毛皮を舐め始めました(対他毛繕い) 
ときどき幼獣の上に跨る行動が意図的だとすれば、アロマーキングなのでしょう。 


シーン7・6/13・午後18:34(@1:30)日の入り時刻は午後19:05。 
同じ日の夕方、母子2頭が右の巣穴Rから外に出ています。 
♀がときどき幼獣の上に軽く座ってアロマーキングしています。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 

成獣間の対他毛繕い(アログルーミング)は何度も見ているのに、アロマーキングは未だ一度も見たことがありません。
アナグマ♀とヘルパー♂(1歳仔の息子)は巣内でアロマーキングしているのでしょうか?



ランダムに記事を読む