2023/06/18

秋の溜め糞場で虫を捕食しながら排便するホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年11月中旬・午後20:58 

里山のスギ林道にある溜め糞場sで、ホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が右を向いて(南向き)脱糞していました。 
驚いたことに、この個体は排便しながら落ち葉に鼻面を突っ込んでムシャムシャと何かを食べました。 
まさか食糞性ではないと思うので、溜め糞場に来ていた虫を捕食したのではないかと推測します。 


キノコを食べた可能性もありますかね? 
関連記事(1ヶ月前の撮影)▶  
・スギ林道に生えたスギエダタケ(キノコ)を採集してみる 
・スギ林道の溜め糞場に生えたキノコはイバリシメジ?エセオリミキ?

いずれにしても、ホンドタヌキは食物連鎖で自分たちの糞を間接的に食べていることになります。
高速で起動する新機種のトレイルカメラで撮っていたらタヌキの採食メニューを突き止められたかもしれず、残念でした。
溜め糞場にて入出力を済ませたタヌキは、右に走り去りました。 


交尾中のベッコウバエ♀♂に繰り返しアタックするハクサンベッコウバエ♂の謎(誤認求愛? 縄張り争い?)

 

2022年11月上旬・午前11:45頃・くもり 

山林の小径に残されたホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の溜め糞場dには、ベッコウバエ♀♂(Dryomyza formosa)だけでなくハクサンベッコウバエ(Neuroctena analis)も少数ながら来ていました。 




イタヤカエデの黄色い落ち葉の上で交尾を始めたベッコウバエ♀♂の背後にハクサンベッコウバエ♂が飛来しました。 
私には外見でハクサンベッコウバエの性別を見分けられませんが、その後やった行動から♂と思われます。 

翅を半開きにして交尾しているベッコウバエ♂の背後からハクサンベッコウバエ♂が忍び寄り、いきなり跳びつきました! 
ハクサンベッコウバエ♂が別種の♂に対して誤認求愛してしまったのでしょうか? 
同じベッコウバエ科ですが、別種で体格も異なります。 
ハクサンベッコウバエ♂の眼には、巨大な同種♀が近くに居るように見えて、その魅力に抗えずに求愛してしまうのかもしれません(超正常刺激)。 
しかしハクサンベッコウバエ♂は相手に触れた瞬間に間違いに気づいたらしく、すぐに離れました。 

背後から不意打ちを食らったベッコウバエ♂は、直ちに左右の前脚を大きく開いて持ち上げ、交尾相手の♀を奪われないように撃退・牽制の姿勢になりました。(配偶者ガード) 
衝撃に驚いたベッコウバエ♀は、同種♂を背負ったままイタヤカエデの落ち葉から前進して溜め糞の上に移動すると、口吻を伸ばして吸汁し始めました。 

驚いたことに、逃げたベッコウバエ♂に対してハクサンベッコウバエ♂が再び背後から飛びかかりました。 
ベッコウバエ♂は翅を斜め上に持ち上げ、前脚を高々と上げて、撃退ポーズを取ります。
(翅を震わせてリリースコール♪を発していたら面白いのですが、それは無さそうです。) 
ベッコウバエ♂の翅先に乗ったハクサンベッコウバエ♂は、自らの誤認に気づいて離れました。 
翅の黒い斑点模様がベッコウバエに特有のトレードマークです。
それを見れば明らかに別種だ(ハクサンベッコウバエではない)と気づくはずなのに、ハクサンベッコウバエ♂は懲りずに同じ相手に誤認求愛を繰り返しています。 
学習能力が全くありません。
薄暗い林床では視覚による認識がおぼつかなくなり、誤認が増えるのかな? 

もしも配偶者ガードするベッコウバエ♂が居なかった場合、体格の小さなハクサンベッコウバエ♂が、体格の大きな異種のベッコウバエ♀に誤認したまま交尾を挑むことがあり得るのでしょうか? 
だとすれば、異種間の繁殖干渉ということになります。 

秋の溜め糞場で最も興味深く、興奮した事件でした。
訳が分からないので、頭をひねって別の仮説をひねり出しました。 
ハクサンベッコウバエ♂は溜め糞の横で交尾相手の同種♀が飛来するのを待ち伏せしているはずです。 
今回見られたハクサンベッコウバエ♂の行動は、集団お見合い場となっている溜め糞からライバルを追い払う占有行動なのでしょうか? 
体格差をものともせずにベッコウバエに何度も飛びかかるハクサンベッコウバエは相当な闘士(ファイター)です。 
繰り返しアタックされたベッコウバエは確かにタジタジで少し離れて行きました。
それにしても、別種であるベッコウバエをライバルとみなす意味が分かりません。 

ハクサンベッコウバエ♂の同種♀への求愛が成就して交尾に至る過程を未だ観察できていないので、それが今後の課題です。 


英語版wikipediaには同属近縁種(Dryomyza anilis)に関する解説ページが立項してあり、交尾行動についても詳しく書かれていました。

2023/06/17

秋の河畔林で拾ったオニグルミの堅果を運ぶ野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年11月上旬〜中旬 

河畔林でタヌキの溜め糞場rvを見張っていると、野ネズミ(ノネズミ)がときどきオニグルミの堅果を運ぶ様子がトレイルカメラに撮れていました。 
落ち葉に埋もれかけていますが、画面中央と左上の2箇所に黒々と見えるのがホンドタヌキの溜め糞です。 

今回の野ネズミが運ぶクルミは、私が給餌したものではありません。
ニセアカシアが優占する河畔林にオニグルミの木も点々と自生しています。 
野ネズミは夜な夜なオニグルミの落果を探しては安全な場所に運んで地中に埋め、冬の食料として貯食するのでしょう。 


シーン1:11/10・午後23・57(@0:00〜) 
深夜に起動した監視カメラに警戒した野ネズミが、落枝の上で立ち止まっていました。 
口には土付きのクルミを咥えています。 
(※ 殻に泥汚れが付いているように見えたのですが、果皮を剥いた残りカスかもしれません。) 
背側から見下ろすように撮ると、野ネズミがクルミの実を咥える向きがよく分かります。 
やがて警戒を解くと落枝を伝い歩き、右に運び去りました。 
しばらくすると画面の右上隅を素早く走り抜け、すぐに戻って来ました。 
素早いダッシュの右往左往を1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:32〜) 


シーン2:11/15・午後22・36(@0:54〜) 
5日後の深夜、右の溜め糞に来て居た野ネズミをよく見ると、オニグルミの実を咥えていました。 
そのまま右上に運び去りました。 
運搬シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:04〜) 


シーン3:11/16・午後22・30(@1:16〜) 
小雨が降る翌日も、ほぼ同じ時刻に登場しました。 
画面の右上端を走る野ネズミが一瞬だけ写りました。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイしてみると、クルミを運んでいました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 



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