2023/04/19

スギ林道に生えたスギエダタケ(キノコ)を採集してみる

 

2022年10月中旬・午前11:10頃・くもり 

里山の杉林道に残された溜め糞場sを長期に渡って定点観察しています。 
秋になるとスギの落ち葉の下から白いキノコが疎らに生えてくることに去年(2021年)から気づいていました。 
私はキノコについて全くの勉強不足で敬遠していたのですが、今年は一念発起して名前を調べてみることにしました。 
キノコの中には動物の排泄物(糞尿)の周囲から特異的に生えてくる種類(アンモニア菌など)が居るらしく、てっきりその一種だと思い込んでいました。 
溜め糞場をめぐる複雑な生態系の重要な一員であるとすれば、面白いストーリーになりそうです。 

林道に敷き詰められたスギの落ち葉の隙間から点々と生えている白い子実体を1本ずつ採集してみると、易々と引き抜けました。 
白くて薄い傘や茶色の柄を手で裂いてみると、かんたんに裂けました。 
調べてみると、アンモニア菌ではなくスギエダタケというキノコでした。
スギエダタケは毒キノコではなく食べられるそうなのですが、私は試食したことがありません。 
動画の冒頭に写っていたように、スギエダタケ子実体の傘が何者かによって食害を受けていました。 
キノコ食(菌食性)の昆虫または野ネズミの仕業ではないかと予想しています。 


ヤマケイポケットガイド15『きのこ』でスギエダタケについて調べると、
傘は透明感が高く、滑らか。粘性はない。スギ以外の針葉樹の落枝からも発生する。 地面に落ちたスギの枝から生える白いきのこで、きのこの少ないスギ林では貴重な存在。小さいが材の分解力が強く、森の掃除屋といったところ。傘は陽の光が透けそうなほど透明感があり、表に細かい毛が密生している。柄は橙黄褐色でやはり微毛が生えている。 発生時期: 晩秋〜初冬 傘径: 1〜5cm 傘の裏: ひだは白色、上生〜難生、やや密〜やや疎。胞子紋は白色。 柄の高さ: 3〜7cm 可食
奥が深いキノコの世界も、ひとつひとつ地道に名前を覚えるしかありません。

2023/04/18

夜にスギの根元に排泄マーキングするホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年10月中旬・午後21:00頃・気温12℃ 

自動センサーカメラが見張っている里山のスギ林道に、ある晩ホンドテンMartes melampus melampus)が登場しました。
この地点でテンが写ったのは初めてです。 
テンの観察歴が浅い私は、この個体があまりにも痩せていたので「もしやイタチ?」と急に不安になりました。 
赤外線の暗視映像はモノクロですから、体色の情報が得られないのです。 
しかしニホンイタチなら尻尾がもっと短く、もっと短足のはずです。 

奥の斜面を登って来て林道に達したようで、スギ大木(胸高直径60.5cm)の根元の匂いを嗅ぐと、腰をかがめて排泄しました。 
その辺りは普段ニホンアナグマMeles anakuma)が排便およびスクワットマーキングする溜め糞場sになっています。
ホンドテンもアナグマに対抗するように縄張りをマーキングしたのでしょう。 
過去にヒト♂もたまに立ち小便していましたが、さすがにその影響(残り香)は残っていないはずです。 
今回のテンが排泄したのが糞と尿のどちらなのか、動画では直接見えませんでした。 
素人目には排泄中の尻尾の動きから、脱糞したような気がします。 
しかし後日に現場検証してもテンの糞は見つかりませんでした。 
ということは、オシッコ(尿・小便)でマーキングしたのかな? 
あるいは少量の糞なら糞虫が速やかに処理してしまったのかもしれません。 

用を足したホンドテンは足早に林道を右に立ち去りました。 
林道上(画面の少し手前)にはホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場があるのですけど、それには興味を示しませんでした。
その後もテンが定期的に通って匂い付けするようになるかと期待した(三つ巴の溜め糞場!)ものの、テンがここで排泄したのはこのとき限りでした。




ミゾソバに訪花吸蜜するウラナミシジミ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2022年10月中旬・午後14:25頃・晴れ 

河川敷を横切る水路(出水樋門の下流)に沿って咲いたミゾソバの群落でウラナミシジミ♂(Lampides boeticus)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
翅を閉じて吸蜜すると翅裏の眼状紋が目立ちます。 
強い西日を浴びて白飛び気味になってしまいました。 

閉じた後翅を互いに擦り合わせ、尾状突起を偽の頭部の触角のように動かしています。(自己擬態行動) 
本物の触角は剛性があるようで下げたまま動かないのに、尾状突起は秋風にヒラヒラとなびいています。 

しばらくすると翅を半開きにしてくれたおかげで翅表がしっかり見え、♀と判明しました。 
翅が無傷の新鮮な(羽化直後の)個体です。 
風が止むのを待って日光浴するのでしょうか。 

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:50〜)

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