2022/08/26

休憩を挟みながらホバリングで田園地帯の獲物を探すノスリ(野鳥)

 

2022年6月中旬・午後17:10頃・晴れ

農村部をカバーする携帯電話の電波塔を通りすがりにふと見上げると、骨組み部分に立派な鳥の巣を発見。 
大量の小枝を組み合わせて作られており、おそらくカラスの巣だと思います。
しかし、親鳥も雛鳥も不在のようです。 







映像ではほぼ死角になっているのですけど、 電波塔上段の展望台のような円形ステージの端に止まっている猛禽に気づきました。 
裏山の方を向いてキョロキョロ動く頭部だけが見えます。 

カメラを左下にパンすると、カラスが近くの電柱の天辺に止まっていました。 
(ハシボソガラスかハシブトガラスか遠くて不明。) 
電波塔に営巣した親鳥は、おそらくこのカラスと思われます。 
カラスが天敵の猛禽に対してモビング(擬攻撃)を仕掛けて営巣地から追い払わないのは変です。 
モビングされないように猛禽がカラスの死角にこっそり隠れてるのかもしれません。 
それとも今季は春の到来が早かったので、カラスの繁殖期はもう既に終わっているのかな? 
だとすればモビングする必要はなくなります。
映像をよく見ると、カラスはクルミの堅果を拾った直後らしく、電柱の天辺で足で押さえたり嘴で咥えたりとクルミに夢中です。 
あるいは、まさかカラスではなくノスリが作った巣なのでしょうか?
しかし、ノスリがこんな目立つ場所に巣造りするとは思えません。
来季は営巣の様子をじっくり観察してみるつもりです。

待った甲斐があって、ようやく電波塔のステージから猛禽が右下に飛び降りました!(@1:18) 
夕方の田園地帯を颯爽と飛び回ると、空中の一点でホバリングを始めました。 
停空飛翔している間は揃えた後脚が上下にヒョコヒョコ動いています。 
田んぼや休耕田にいる野ネズミやモグラなどの獲物を上から狙っているのでしょう。 
あちこち場所を変えてホバリングを繰り返しています。
 


私の真上を飛び越えたときに、眼光鋭い猛禽と目が合いました。 
しつこくカメラを向けるパパラッチを偵察しに来たようです。 
このときようやく翼下面に特徴的な斑紋がしっかり見えて、ノスリButeo japonicus)と確定しました。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:49) 



激しいホバリング運動で疲れたノスリは山麓の電線に止まって休みました。 
嘴を開いて暑そうに喘いでいます。 
なぜか続けてハクセキレイが同じ電線にノスリから少し離れて止まりました。 
ハクセキレイはノスリの狩りの対象にはならないようです(眼中になし)。 

休憩後、ノスリは獲物の探索飛翔を再開しました。 
田園地帯のあちらこちらで何度もホバリングしています。 
獲物が見つからないようで、しばらくすると元居た携帯電話の電波塔のステージに戻り、翼を休めます。 

ノスリが探餌の停空飛翔をまた始めたので、今度は引きの絵で撮影してみました。 
滑空と羽ばたきを交互に繰り返し、水田の上空を旋回しています。 
空中の一点に停飛して地上に狙いを定めます。 
ホバリングの高度が結構高いということは、ノスリの視力はかなり良さそうです。 
獲物がいなければ、諦めて狩場を変えます。 
獲物を見つけたら一気に急降下して鋭い蹴爪で捕らえるはずです。 
しかし残念ながら、今回も狩りの成功シーンを撮影することはできませんでした。 


2022/08/25

河畔林の溜め糞場に久々に来たホンドタヌキが新しいトレイルカメラに驚いて逃走【暗視映像】

前回の記事:▶ 珍しく日の出直後に溜め糞場で排便する夜行性のホンドタヌキ【暗視映像:トレイルカメラ】
河畔林にある溜め糞場rvをトレイルカメラで長期間監視してきたのですが、最近になってなぜかホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が全く現れなくなりました。 
最盛期には仲良く♀♂ペアで現れたり一晩に何度も複数個体が登場したりしていたのに、5月下旬(5/23)の夜中に排便した映像記録が最後になりました。 
現場入りする度に調べても生物分解された古い糞の残渣が残っているだけで、新鮮な糞が全く見つからなくなりました。 

タヌキが来なくなった理由を推理してみました。 
溜め糞場を見下ろすようにトレイルカメラを設置してあるのですけど、夏になり林床からぐんぐん伸びた下草が撮影の邪魔になりました。 
肝心の溜め糞が下草の葉に覆い隠されて見えなくなってしまうのです。 
そこでイタドリやイネ科植物などの邪魔な雑草を何本か取り除きました。(伸びた茎をナイフで根元からカット) 
なるべく現場を改変しないように、必要最小限に留めたつもりです。 
もしかすると、この草刈りが不味かったのかもしれません。 
共同トイレを覆い隠してタヌキに安心感を与えていた下草が急に無くなって開放的になり、警戒したのでしょうか? 
しかし、ここよりもずっと開放的で丸見えな場所(林道や山道の真ん中など)にある別の溜め糞場では問題なくトレイルカメラで調査できているのが不思議です。 

もうひとつの心当たりは、溜め糞場rvを訪問する夜行性のタヌキがトレイルカメラの存在を気にして頻りにカメラ目線になっていた点です。 
野生動物の目には見えにくいとされる赤外線LEDがタヌキには見えるのか、それとも撮影中のトレイルカメラが発するかすかなノイズが気になるようです。 
赤外線と言いつつ、ヒトの目から見ても、夜の起動時には赤く光って見えます(可視光域を含む)。 

すっかり嫌気が差したタヌキがどこか別な場所に溜め糞場を作り直したのなら良いのですけど、交通事故などで死んだのではないかと心配です。 
溜め糞場rvのすぐ裏手にある川沿いの獣道に別のトレイルカメラを仕込んでみると、5/31の夜中にタヌキが通りかかりました。(溜め糞場rvには立ち寄らず)
関連記事▶ 川の護岸をホンドタヌキが深夜徘徊【暗視映像:トレイルカメラ】
したがって、少なくとも1頭は健在と分かり一安心。 

タヌキのことは半ば諦めて、溜め糞場rvの林床に夜な夜な現れる野ネズミの撮影に注力しようと頭を切り替えました。 
溜め糞場rvの周囲にトレイルカメラをもう1台設置して、ローアングルからも林床を狙うようにしました。
小さな野ネズミを前よりも間近で撮れたら種類を同定できるようになるかもしれません。
2台体勢で監視を始めると、タヌキが戻って来たようです。 

 

2022年6月下旬・午前1:32 

ローアングルのトレイルカメラLが記録した暗視映像です。 
深夜にニセアカシア立木の隙間から何か獣が川沿いの獣道を右へ(上流へ)歩いて行くのがチラッと見えました。 
(ペアで行動するタヌキの後続個体?) 
次に藪の奥から鼻面を突っ込んで溜め糞場rvの様子を確認しました。 
低い位置で赤く光るトレイルカメラLの赤外線LEDに驚いたようで、謎の野生動物は慌てて顔を引っ込めて逃げてしまいました。 
「暗闇で赤い目が光る怪物がいつもと違う場所に居た! ヤバイ、待ち伏せされた?」とでも思ったのでしょう。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイしても横顔がはっきり見えません。 
従来通りハイアングルから狙う別のトレイルカメラHには残念ながら同時刻に何も写っていませんでした。 
おそらくホンドタヌキだろうと思うのですけど、ハクビシンの可能性もありますかね? 
しかし、ハクビシンはトレイルカメラL&Hを神経質に警戒する素振りを見せたことがありません。
これに懲りたのか、タヌキはもう二度と溜め糞場rvに来なくなってしまいました。 (トレイルカメラに全く写らなくなった)

※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工。




オオハナウドの花粉を舐めるアシブトハナアブ♀

 

2022年6月中旬・午後14:05頃・くもり 

河原の岸辺に咲いたオオハナウドの群落でアシブトハナアブ♀(Helophilus eristaloideus)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
小さな花がテーブル状にたくさん並んでいる複散形花序を歩き回りながら口吻で花粉や花蜜を舐めています。

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