2021/12/02

交尾しながらホツツジに訪花するスズキハラボソツリアブ♀♂の連結飛翔【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年8月下旬・午後15:35頃・晴れ 

里山の尾根道沿いに咲いたホツツジの群落で多数のハラボソツリアブの仲間が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
互いに逆向きに腹端の交尾器を結合したまま♀♂ペアで飛び回り、♀が花蜜を吸っています。 
訪花中の♀♂ペアにズームインすると、触角全体が黒く、後脚の第1跗節の全体が黄色であることからニトベハラボソツリアブではなくスズキハラボソツリアブ(Systropus suzukii)と判明しました。 
 (跗節の脛節に繋がっている方から順に、第1跗節、第2跗節、…と呼びます。)
 
関連記事(9年前の撮影:220fps)▶ 交尾しながらホバリング飛行でリョウブに訪花吸蜜するスズキハラボソツリアブ【ハイスピード動画&HD動画】

♀は花に足を掛け、羽ばたきを止めて吸蜜しています。 
その一方で、逆向きの♂は休むことなくホバリング(停空飛翔)を続けています。 
ホバリング中の♂は長い後脚を垂らした姿勢で飛びますが、前脚および中脚は揃えてボクサーがファイティングポーズするように構え、前方に向けていました。 
ホバリングしている個体は、左右の複眼が中央で接していることから♂と分かります。 
(♀の顔を正面から見たことがありません)
交尾ペアで体格を比べると、やや♀>♂。 
♀の方が♂よりも脚や腹部がやや太い印象です。 

たまには役割を交代して♂が吸蜜することはないのかどうか、知りたいところです。 
♀が♂を常に引っ張って行く(リードする)「かかあ天下」というよりも、♀が産卵するまで浮気防止のために♂が自らの体を貞操帯として交尾を長引かせているのではないかと思います。(交尾後ガードの一種?) 
しかし私はハラボソツリアブ類の産卵シーンを未だ見たことがありません。 

ホツツジ訪花中の連結飛翔を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:40〜) 
飛翔中は前翅だけでなく小さな平均棍も上下に激しく動かしていました。 
連結飛翔中に主導権を握っているのは♀♂どちらなのでしょうか? 
直列という点では同じでも、トンボの♀♂ペアの連結飛翔(尾繋がり)よりも逆向きに繋がったハラボソツリアブの♀♂ペアの方が、意思の疎通が困難なはずです。 
吸蜜が終わりそうになった♀が腹端を上に軽く曲げて♂に合図してから飛び去るように見えました。 
あるいは逆に、♂が「おい、そろそろ行くぞ」と♀を急かす結果、吸蜜を切り上げて飛び去っているのかな? (どうやったらこの二択の問題を解明できるでしょう?※)

複数ペアを撮影。

※【追記】
スズキハラボソツリアブ♀が単独で訪花する際も、吸蜜が終わりそうになったら腹端を上に軽く曲げてから飛び立っていました。



この日は大小様々なハラボソツリアブをホツツジ群落で見かけました。
大型の個体同士が♀♂ペアを形成し、交尾しながら飛んでいました。 
一方、小型の個体は単独で活動しているのが興味深く思いました。 
小型の個体は別種(ニトベハラボソツリアブ?)なのかと思ったりしたのですけど、この日は証拠写真を撮れませんでした。 
♀♂ペア形成や交尾開始の様子を観察してみたいものです。
 

タヌキの溜め糞に来た謎の微小な寄生蜂?【名前を教えて】

 

2021年8月下旬・午後15:10頃・晴れ 

ホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が山道に残した溜め糞に来る昆虫を観察していると、撮影中は全く気づかなかったのですが、微小な蜂が動画に写っていました。 

シーン1: 
画面右上でメタリックカラー(構造色)に輝く微小な蜂が思わせぶりに活動しています。 
糞の上に止まって羽ばたきながら何かしています。 

シーン2: 
タヌキの溜め糞の横で身繕いしているニクバエの一種を撮っていると、画面左上で同一個体と思われる例の微小な蜂が写っていました。 
やはり溜め糞上で何やら活動していて気になります。 

これは寄生蜂の一種なのでしょうか? 
なんとなく、腹端を突き立てて産卵しているように見えました。 
寄主はハエの卵ではないかと想像しています。 
「タヌキの溜め糞に来るメタリックカラーの微小な蜂」をネット検索しても情報がありません。
もしかして、蜂ではなくハエ(双翅目)の仲間ですかね?
小さ過ぎて翅の枚数は数えられませんが、腰がくびれていることから蜂ではないかと予想しました。(双翅目でも蜂にベーツ擬態して腰がくびれた種類がいます。)
これの正体をご存知の方がいらっしゃいましたら、名前を教えて下さい。

以前、別のタヌキ溜め糞でも謎めいたメタリックカラーの微小な寄生蜂を見かけています。 
このときはキバネセセリ成虫を寄主としているのではないか?という大胆過ぎる仮説を立てました。
関連記事(1月前の撮影)▶ 獣糞で吸い戻し中のキバネセセリ♂の翅に寄生蜂が産卵?!
次にタヌキの溜め糞で金属光沢に輝く微小蜂を見つけたら、同定のために採集してみるつもりです。 
しかし捕虫網を振り回すと、まず間違いなく獣糞で捕虫網を汚しそうなのが嫌ですね。 
だからこそ、今まで誰も注目してこなかった(報告がない)のでしょう。 
マクロレンズで接写したくても、ヒトの気配で蜂はすぐ逃げてしまいそうです。 

【追記】
翌年、注意してタヌキ溜め糞を見て回ると、メタリックに輝く微小昆虫の正体はハエでした。

したがって、この記事の映像に写っているのも寄生蜂ではなさそうです。
ただし、体型が違うので別種のようです。

2021/12/01

リンゴの梢でホオジロ♂が脱糞・羽繕い(野鳥)

 

2021年8月下旬・午前7:05頃・晴れ 

山麓のリンゴ園で木の天辺にホオジロ♂(Emberiza cioide)が止まっていました。 
私が通りかかるまで地上に居たような気もするのですが、定かではありません。 
腐りかけたリンゴ落果(摘果)に集るハエを捕食していたのでは?と想像したものの、実際には観察できていません。 

夏の青空を背景に、辺りをキョロキョロ見渡しています。 
ホオジロの繁殖期は既に終了したようで、長撮りしても全く鳴きませんでした。 
縄張り宣言の囀り(さえずり)どころか地鳴きの警戒声も発しなかったのはちょっと不思議です。 
ときどき嘴が開閉したので小声で呟いていたのかもしれませんが、私には聞き取れませんでした。
周囲ではミンミンゼミ♂およびエゾゼミ♂が喧しく鳴いています♪(蝉しぐれ)。 
カラスやコオロギ♂の鳴き声も聞こえます。

止まり木でホオジロ♂が目の前の葉を啄んだらバランスを崩しかけました。(@1:36) 
尾羽を持ち上げ、白い糞を下の葉に少量ポトリと排泄しました(@3:32)。 
鳥が脱糞したら飛ぶ前兆(軽量化)というのがバードウォッチングの常識なのに、このホオジロ♂は飛び立ちませんでした。 
やがて羽繕いしながら足で掻きました。(@4:36) 
しかし羽毛が整うどころか逆に逆立ってしまいました。 

飛んでくれないので、痺れを切らした私はズームアウトして引きの絵で状況説明。 
リンゴの木の枝には青りんご(未熟果)がたくさん実っています。 
野生動物が果樹園に侵入して食害するのを防止するために、電気柵が敷地の境界に何本も張り巡らされていました。 
近年、あちこちのリンゴ園で電気柵が一気に普及した印象です。 

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