2020/01/24

田んぼの稲穂を鳥害から守る目玉風車



2019年9月上旬・午後17:40頃

稲穂が実る田んぼの畦道に木製の小さな風車が並んで設置され、風が吹くとクルクルと回っていました。
スズメPasser montanus)など種子食性の野鳥に食害されないように怖がらせる防鳥グッズのようです。

ホームセンターなどで売られている商品なのか、自作なのか、不明です。

2枚の回転翼の内側は白、外側は赤色のペンキで塗り分けられていて、先端付近には銀色の大きな目玉模様が描かれています。
目玉模様の外側はアイシャドウのように黒く縁取られています。
風向きが変わっても自然に風車の向きが変わるように、垂直尾翼も付いています。
その垂直尾翼にも銀色に光る目玉模様が貼られていました。
無風のときには大きくて光る目玉(眼状紋)による忌避効果を期待しているのでしょう。
風車が回っているときは、ギラギラ光る模様が激しく動くことで鳥を脅かす作戦のようです。
電源などの動力も不要です。

これでちょっとした風力発電もしていたら一石二鳥ですね。
あの手この手の創意工夫に感心します。
鳥が馴れてしまうまでの有効期間はどれぐらいなのでしょう?

風車の周囲に野鳥が居ないのは、時間帯が遅かったせいかもしれません。
念の為に明るい昼間に撮り直すつもりが忘れてしまいました。


クロマルハナバチ♀がクサフジの花で採餌中に脱糞【HD動画&ハイスピード動画】



2019年7月中旬・午後18:05〜18:19

平地で川沿いの道端に咲いたクサフジの群落でクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
正当訪花を繰り返し、花蜜と花粉を採餌しています。
後脚の花粉籠はほとんど空荷でした。
余談ですが、クサフジの花に潜んでいた真っ赤なタカラダニがクロマルハナバチ♀に乗り移ることはありませんでした。(@2:42〜2:55)


▼関連記事(4年前に撮影)
クサフジの花で採餌するクロマルハナバチ♀

クサフジの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@3:56〜)
次の花へ飛んでいる間も長い舌を伸ばしたままで前脚で拭っていました。
空中でクロマルハナバチ♀が白い液状便をピュッと勢い良く排泄した瞬間が偶然撮れていました。(@6:02)
蜂の脱糞シーンは狙ってもなかなか撮れるものではないので、嬉しい収穫です。
複数個体(2匹)を撮影。

過去に撮ったマルハナバチ類の脱糞シーンは6年前で、
タケニグサの花で振動集粉するクロマルハナバチ♀
キバナイカリソウに訪花するトラマルハナバチ創設女王【HD動画&ハイスピード動画】



2020/01/23

池の岩場に集まる生き物の営み【10倍速映像】亀・鯉・鴨



2019年8月下旬・午後13:57〜14:32


▼前回の記事
岩場でクサガメ♀の甲羅に乗る♂


蓮池の岩場で甲羅干しに来る亀(カメ類)の離合集散を微速度撮影で35分間記録してみました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
今回の撮影目的のためには晴れて欲しいのですが、雲がときどき太陽を遮り風が適度に吹いてくれたおかげで、暑くても過ごしやすい天気でした。(晴れときどき曇り)

大きなミシシッピアカミミガメが一番活発に岩場への上陸・入水・遊泳を繰り返していました。
クサガメMauremys reevesii)の大型♀が居る平らな岩に巨大なミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)が右から上陸すると、先客のクサガメ♀が(遠慮して?)向きを換えました。(@0:43)
そのミシシッピアカミミガメもしばらくすると水中に戻ってしまいました。(@1:20)
他のカメを強引に押しのけてまで日当り良好の岩場を強奪することはありませんでした。
激しい争いにはならず、今のところ亀は平和主義者という印象です。

1羽のカルガモAnas zonorhyncha)が周囲の蓮池を泳ぎ回り、空いていた岩に一度だけ上陸しました。
少し休んだだけですぐに池に戻りました。
亀との諍いや岩場の争奪戦は全くありませんでした。

池の水中には多数のコイ(鯉;Cyprinus carpio)が活発に泳ぎ回っています。


この日初めて非接触式型の赤外線温度計を使ってみたら、岸からでも簡単に測定できて大活躍しました。
微速度撮影を終了する間際に温度を測定すると、
池の水温は約22℃。
日向にある平らな岩の表面温度は27.9℃。
日向にある細い岩は22.8℃。
ハスの葉は22.7℃。
水面に浮かんだミシシッピアカミミガメの甲羅は21.4℃でした。
明るい日向だと測定地点を示す赤いレーザーポイントが見えにくいことが分かりました。
赤外線レーザーを1点に長く当て続けると熱くなるので、亀の甲羅には長く当てないように注意しました。




これは以前からやってみたかった撮影テーマです。
亀のスローライフを知るには微速度撮影に限ります。
今後はもっと長時間の微速度撮影(インターバル撮影)に挑戦してみたいのですが、炎天下でカメラがオーバーヒートしないように、何か対策を考えないといけません。(日傘を持参?)


つづく→池の岩場でのんびり休むクサガメ♀♂とカルガモの群れ(野鳥)


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