2016/12/29

ナガボノシロワレモコウの花蜜を吸うコアシナガバチ♂



2016年9月中旬

線路沿いに咲いたナガボノシロワレモコウの群落でコアシナガバチ♂(Polistes snelleni)が訪花していました。
同じ群落で花から花へ忙しなく飛び回ってから、ようやく一つの花穂に落ち着きました。
ハナバチがやる回転集紛のように、花穂を回りながら花蜜を舐めています。
顔が白く触角の先がカールしているのがアシナガバチ類の雄蜂の特徴です。
吸蜜を済ませると、近くに生えたススキの葉に移動して、時間をかけて身繕いしていました。
体に付着したナガボノシロワレモコウの花粉を落としているのでしょうか。

▼関連記事
ナガボノシロワレモコウの花蜜を吸うフタモンアシナガバチ♀

風媒花とされているヘラオオバコも実は蜜腺をもつ虫媒花ではないか?という疑惑がこれでますます強まりました。
詳しくはこちらのまとめ記事(リンク集)をご覧下さい。



【追記】
私は初めこの花をヘラオオバコかと思い込んでいたのですが、訂正しておきます。


ウスムラサキイラガ(蛾)幼虫の最終脱皮【60倍速映像】



2016年9月中旬・午後21:00頃?・室温25.7℃、湿度56%
▼前回の記事
ウスムラサキイラガ(蛾)亜終齢幼虫の口元を隠す食事マナー


ウスムラサキイラガ(蛾)の飼育記録#7


前回の脱皮から5日後、ウスムラサキイラガ(Austrapoda hepatica)の亜終齢幼虫が再び脱皮しました。

ミズナラの葉裏で眠状態だった幼虫が自発的に蠕動(左右にローリング)するのを午後14:40に目撃しました。
午後20:38に体表の変色に気づき、慌てて微速度撮影を開始。
体の前半部が白っぽく見えたのです。
脱皮の一部始終を微速度撮影で記録できたので、60倍速の早回し映像をご覧下さい。
一気に脱皮した幼虫の体色は黄緑色のままで、変化ありませんでした。
白い薄皮を脱ぐと脱皮殻の傍らで一休み。
体を降らませ、不規則な蠕動運動をしています。

普段はフードに隠れて見えない頭部もこのときだけはよく見えます。
気管の抜け殻も白い糸のように長く伸びています。
午後21:23時点の室温は22.8℃、湿度62%。

今回の脱皮時刻は前回と違い、夜でした。
ただし、室内飼育で撮影のために照明を当て続けていたので、幼虫の日周リズムや体内時計が狂ってしまった可能性があります。

これで終齢幼虫になったことが後に判明します。

『イモムシハンドブック2』によると、ウスムラサキイラガの齢数は不明で、年二化、前蛹越冬らしい、とのことでした。

つづく→#8:脱皮殻を食べるウスムラサキイラガ(蛾)終齢幼虫【60倍速映像】


亜終齢幼虫の眠:脱皮直前
脱皮直後の終齢幼虫




【おまけの動画】
早回し速度を落とした10倍速映像をブログ限定で公開します。


2016/12/28

交尾前ガード中のアカオニグモ♀♂(蜘蛛)の網にムラサキツメクサの花を給餌すると…?



2016年9月上旬・午後16:07〜16:09

▼前回の記事
アカオニグモ(蜘蛛)の交接前ガード

造網性クモが花を食べるという再現性に乏しい奇妙な食性がずっと気になっていて、機会がある度に調べています。

▼まとめ記事(リンク集)
花を食べる造網性クモの謎
営巣地の近くに咲いていたムラサキツメクサ(=アカツメクサ)の花を採取してアカオニグモ(Araneus pinguis)の垂直円網に投げつけてみました。
1投目は花が網を素通りしてしまい、失敗です。
網が揺れたのに隠れ家に潜むクモは♀♂共に無反応でした。
(映像はここから)

2投目で花が網に付着しました。
それでも意外なことに、隠れ家(画面左のイヌタデ)のクモは♀♂共に無視したままです。

そこで花に振動を与えるために、音叉を鳴らして花や網に触れてみました。
この振動数(A-440Hz)は網にかかった昆虫が暴れる羽ばたきとほぼ同じらしく、クモを騙せることが知られています。
ところが繰り返しやっても今回のクモは無反応でした。
♀を交接前ガードしているだけの♂成体の食欲が無いのは当然というかよく分かります。
しかし、♀は色気より食い気なのが普通です。
つい先程、隠れ家の♀が歩脚の先で網から伸びる信号糸に触れていることを確認したばかりです。
網にかかった花や音叉の振動を気づいているはずなのに、無反応なのは不思議です。
食欲がなくても網にかかった異物を取り除くために隠れ家から出てきても良さそうなものです。
♀は脱皮前の眠なのかな?

後で思うと、もう少し小さな花を給餌していれば結果は変わっていたかもしれません。
巨大な虫が網にかかったのかと思い、アカオニグモはすっかり怖がってしまったのかな?
以前、造網性クモが食べてくれたアメリカセンダングサの花は未だ咲いていませんでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

しつこい私はそれでも懲りずに、生きた昆虫を網に給餌してみることにしました。


つづく→網に給餌したアキアカネ♀を捕食するアカオニグモ♀亜成体(蜘蛛)





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