2013年9月上旬
笹(アズマネザサ?)の葉裏に群がるササコナフキツノアブラムシ(Ceratovacuna japonica)のコロニーを観察していると、アメイロアリ(Paratrechina flavipes)のワーカー♀が一匹やって来ました。
なんとなくヒメアリかなと思ったのですが、YouTubeにて、releasewindknotさんからアメイロアリ(Paratrechina flavipes)だろうとご教示頂いたので訂正。
驚いたことに、アブラムシの若齢幼虫を選んで狩りを始めました。
獲物を咥えて巣に運ぶ途中、兵隊アブラムシと遭遇しました。2本の角で攻撃されたのか、蟻が獲物を落としました。
更にもう一匹の兵隊アブラムシが寄ってきたので、殺されたアブラムシが警報フェロモンを発したのかもしれません。
ところが慌て者の兵隊アブラムシは落とした獲物(同胞)に対して攻撃を加えました。
その間にアメイロアリが別の兵隊アブラムシを狩りました。
蟻酸に頼らずその場で噛み殺し次々と捕食します。
アブラムシを殺さずに飼って守りお返しに甘露を貰う、という共生戦略を採るつもりは無いようです。
異変を感じて駆けつけた援軍の兵隊アブラムシがアメイロアリに反撃!
格闘になり葉から落ちました。
動きの敏捷性ではアリに敵いませんが、身を挺してコロニーを守ろうとする兵隊アブラムシの奮闘を目の当たりにして興奮しました。