2012/12/21

カタグロチビドロバチ♀の営巣(その2:貯食および出巣の際の定位飛行)



2012年9月中旬

丸太の既存孔(4×3mm)に営巣するカタグロチビドロバチ♀(Stenodynerus chinensis)の定点観察


この日は獲物をせっせと空中搬入する様子を繰り返し撮影できました。
狩ってくる獲物はクリーム色や褐色の小さな芋虫(蛾の幼虫)ですが、半ば干からびたような状態で気になります。
文献では本種の貯食形式は一括給餌らしい。
蜂は巣穴に頭から入り、中でしばらく滞在するとお尻から出てきます。

引きの絵で分かるように、この細い丸太には節穴2つが並んでいます。
それでも蜂は迷わず帰巣するようです。
なぜか最後に接写したときだけ、出巣の際に定位飛行を軽く披露してくれました。
頭を巣口に向け扇状にホバリング飛行しながら位置を記憶します。

巣口から奥を覗いても育房の様子などは見えません。
貯食した蜂が出巣する度に巣穴を接写してみても変化なし。

営巣地の軒下は西向きのため、午前中は日陰になりますが午後になると直射日光が当たりとても暑くなります。
カタグロチビドロバチ♀は午前中にかなり速いペースで貯食したものの、暑い正午前後になるとぱったり活動がみられなくなりました。
蜂も疲れてどこかで休んでいるのでしょうか。
暑いと獲物(蛾の幼虫)の活動性が鈍くなり、狩蜂も見つけ難くなるのかもしれない、などと想像しつつ蜂の帰りをひたすら待ちます。


つづく→その3



2012/12/20

アカスジキンカメムシ5齢幼虫の排泄と身繕い



2012年9月中旬

キブシの果実で吸汁していたアカスジキンカメムシの5齢幼虫が枝先へと歩き始めました。
立ち止まって向きを変えると、腹端から白濁した液状の便をポタポタと排泄しました。@0:42
葉上に静止すると、念入りに触角を磨いて身繕い。



【追記】
本種はカメムシの仲間では珍しく幼虫で休眠に入って越冬する。(『日本動物大百科8昆虫Ⅰ』p166より)



ヒメスズメバチに襲われたフタモンアシナガバチの巣



2012年9月中旬

物置小屋のトタン壁面の目立たない隅にフタモンアシナガバチ(Polistes chinensis)の巣がありました。
小屋の裏は蜜源であるヤブガラシの蔓に覆われ、絶好の営巣場所と言えます。
しかしヤブガラシの花は各種のスズメバチも誘引することになり、アシナガバチの巣を専門に襲うヒメスズメバチ(Vespa ducalis pulchra)に巣が見つかってしまったようです。
既に襲撃の終わった後らしく、巣盤が大きくかじり取られていました。
育房に蜂の子(幼虫や蛹)は一匹も残っておらず、ヒメスズメバチはすぐに飛び去りました。

在巣のフタモンアシナガバチは♀一匹のみで、戦意喪失の様子。
反撃したり逃げたりすることもなく呆然としています。


 


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