2012年9月中旬
丸太の既存孔(4×3mm)に営巣するカタグロチビドロバチ♀(Stenodynerus chinensis)の定点観察
この日は獲物をせっせと空中搬入する様子を繰り返し撮影できました。
狩ってくる獲物はクリーム色や褐色の小さな芋虫(蛾の幼虫)ですが、半ば干からびたような状態で気になります。
文献では本種の貯食形式は一括給餌らしい。
蜂は巣穴に頭から入り、中でしばらく滞在するとお尻から出てきます。
引きの絵で分かるように、この細い丸太には節穴2つが並んでいます。
それでも蜂は迷わず帰巣するようです。
なぜか最後に接写したときだけ、出巣の際に定位飛行を軽く披露してくれました。
頭を巣口に向け扇状にホバリング飛行しながら位置を記憶します。
巣口から奥を覗いても育房の様子などは見えません。
貯食した蜂が出巣する度に巣穴を接写してみても変化なし。
営巣地の軒下は西向きのため、午前中は日陰になりますが午後になると直射日光が当たりとても暑くなります。
カタグロチビドロバチ♀は午前中にかなり速いペースで貯食したものの、暑い正午前後になるとぱったり活動がみられなくなりました。
蜂も疲れてどこかで休んでいるのでしょうか。
暑いと獲物(蛾の幼虫)の活動性が鈍くなり、狩蜂も見つけ難くなるのかもしれない、などと想像しつつ蜂の帰りをひたすら待ちます。
つづく→その3
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