2012/06/25

オオシモフリコメツキの跳ね起き機構と声紋解析♪【HD動画】



2012年5月中旬

オオシモフリコメツキActenicerus orientalis)の跳ね起き運動をハイスピード動画に撮った記事を先行公開しました。
パチンと弾ける音を録音するために、同一個体(体長18mm)でHD動画も撮っています。

卓上で仰向けにすると跳ね起きる際に弾けるような音が響きます。
コメツキムシの腹部を指で挟んで摘み上げると、跳ね起き機構(胸部と腹部をつなぐ関節)がカチカチ動く様子を観察することができました。

床など基質に打ち付ける音の方がパチンと大きく響きます。
摘み上げて虫体の動きだけだとカチカチという音はかすかに聞こえるだけです。

オオシモフリコメツキ跳ね起き音の声紋解析


意味があるか分かりませんが、お遊びでオオシモフリコメツキの跳ね起き音を声紋解析してみました。
元の動画ファイルから音声をWAVにデコードし、スペクトログラムを描いてみます。
仰向けから弾けて跳び上がり、落ちて転がるまでの約1秒間の音です。





試してませんが、床の材質を変えれば声紋も微妙に変わることが予想されます。
実はこのクリック音でコメツキムシ同士が何かコミュニケーションしてたりして…とあらぬ妄想を逞しくしてみます。

wikipediaによると、
(コメツキムシは)天敵などの攻撃を受けてすぐに飛び跳ねる場合もある。これは音と飛び跳ねることによって威嚇していると考えられている。

指で摘み上げた際のカチカチ音も同様に解析してみました(約8秒間)。
とにかく小さな音なので、スペクトログラムのSN比が悪いです。









2012/06/24

トラフシジミが渓流の石を舐める



2012年5月下旬

渓流で石の上に止まっているトラフシジミRapala arata春型を発見。
翅を閉じたまま後翅を擦り合わせるような動きをしています。
尾状突起で虫の触角のような動きをすることで、捕食者に前後逆に思わせる擬態の作戦だろうか。
川縁の石は乾いて見えますが、トラフシジミはときどき口吻を伸ばして石の表面を舐めています。
水を飲みたいのかと思いきや、なぜか渓流から離れる方向に歩いて行きました。
ミネラル摂取かな?



ゴマフカミキリ@土場



2012年5月中旬

雑木林の土場で見つけたゴマフカミキリMesosa (Msesosa) japonica
地面に積まれた枯れ枝を歩き回ります。
摘み上げてもキーキー鳴くことはありませんでした。
オオゾウムシを連想させる体色。







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