2009年7月中旬
オオハエトリ(Marpissa milleri)♀aの行動が先程の初交接を境に劇的に変化しました。
箱入り娘で動きに乏しく(長期飼育の影響?)、前日まで捕食活動も低調だったのに、俄然♂を追い回すようになりました。
この♂が気に入り、性に目覚めて積極的に♂へアプローチするようになったのか、急に食欲が湧いて狩りモードに切り替わったのだろうか?
♀を警戒しながら♂は容器の壁面に造網を始めました。
次の交接に備えて精網を作っているのだろう※。
※ 精網なのか住居網なのか映像からは余りはっきりしなかったので、兼用なのかもしれません。この二つは厳密には別れていないのだそうです。
♀aが邪魔しに来る度に作りかけの網を放棄して逃げ回るので、作業が全く捗りません。
(つづく)
〈追記〉
以前飼育したネコハエトリの♂は、精網作製中に近寄ってきた♀を追い払いました。
ネコハエトリはオオハエトリほど雌雄の体格差が顕著ではありませんでした。
2009年7月中旬
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オオハエトリの求愛と交接
体位を変えたオオハエトリ(Marpissa milleri)♂は逆側の触肢を用いて交接を続けます。
今度は運良く結合部がはっきり見えるアングルとなりました。
触肢の殻(?)が外れて中から基部血嚢と呼ばれるピンクの風船のような薄い袋が触肢の内側から飛び出しました。
これがリズミカルに膨張・収縮を繰り返し、触肢内に貯えられた精子を外雌器に注入します。
♂は尻ピクと左第4脚の痙攣(タッピング)が基部血嚢のポンピングに連動しています。
先程とは左右逆の歩脚が痙攣しているので、意味のある動きなのだろう。
移精が完了すると、右触肢を外雌器から引き抜きました。
膨らんだ基部血嚢が萎みゆっくりと触肢に格納されます。
左右二回の交接が済むと♂はマウント姿勢を解きました。
隙を見て後ろ(♀aの前方)に飛び退き、安全な距離まで機敏に離れました。
♀による共食いを恐れていたのですけど、危険な情事も無事に終わりました。
(つづく)
2009年7月中旬
別のオオハエトリ♀a(Marpissa milleri)を用いてもう一度ペアリングしてみました※。
室温29℃。
体長11mmの♀aは左第一脚が再生肢という特徴があります。
♀aの飼育容器に♂を投入すると猛然と求愛を始めました。
結局、♂の求愛ダンスは高々と振り上げた第一脚を震わせるだけでした。
触肢は動かさないようです。
♀側の受諾/拒絶サインもはっきりせず静止しているだけでした。
♂はそのまま前方からマウントに成功しました。
♂は先ず左触肢を♀aの左側から外雌器に差し込みました。
♀aは腹部をやや捻った姿勢で左脇腹を晒し交接に協力しています。
♂の尻ピクと歩脚R4の痙攣および触肢の収縮は連動しているようです。
以前飼育下で観察したネコハエトリの交接とは異なり、♂の尻ピクは顕著ではなく、歩脚のタッピングでリズムを取っている感じでした。
移精が済んで外雌器から触肢を抜くと、膨張していた移精器官が素早く触肢に格納されました。
今度は体位を変えて左右逆から。
(つづく)