2011/01/24

ヒメベッコウ泥巣の中身



2009年6月下旬

ススキの葉裏に営巣していたヒメクモバチ(旧名ヒメベッコウ;Auplopus carbonarius)の泥巣を採集しました。
持ち帰って注意深く解体してみると、育房は6室ありました(a-f)。
貯食物は各育房にクモ一匹ずつで、原型を留めているものについてはハマキフクログモなど無紋フクログモの仲間の♀だろうと闇クモ画像掲示板にて教えて頂きました。
育房内のクモは必ず頭を入り口に向けて貯食されていました。
歩脚の切断本数はまちまちでした。
羽化してくるヒメベッコウ成虫の体長は貯食物の質/量で左右されるのだそうです。

幼虫を一匹ずつ分けて人工育房(100円ショップで買ったプラスチック製のピルケース)で飼育してみました。
前年秋の失敗を教訓として乾燥防止のため、蓋をするときに清潔なサランラップを挟んでみました。
加湿のために水で濡らしたペーパータオルを敷いた紙箱にピルケースを入れて暗くしておきました。
営繭の際に何か足場が必要なようで、丸めた付箋紙を入れてみました。
結果は1匹が前蛹で死亡した他は、♂3匹、♀2匹が無事に羽化しました。
本種は♀よりも先に♂が羽化してくるようです(雄性先熟)。
これは去年の飼育でも同じ結果。
つづく

参考】 
『ハチの観察と飼育』ニューサイエンス社・グリーンブックス121

2011/01/23

竹筒内のオオフタオビドロバチ前蛹R4ab




2010年8月中旬

最後の竹筒R4も入口(内径7mm)は閉鎖済みです。
竹を割ってみると、奥の方は竹の髄が残ったままで蜂に利用されているのは前半部だけでした。
営巣を始める前に中をよく掃除しなかったのだろうか。
泥の隔壁は巣口も含めて4枚。
奥の独房2つに前蛹が一匹ずつ見つかりました。
頭は入り口の方に向けています。
前蛹bはどうも痩せている気がするのだが、貯食物の量が不足していたのだろうか。
単に発達段階の違いかもしれない。
それとも雄蜂なのだろうか。
一般にオオフタオビドロバチ♀(Anterhynchium flavomarginatum)は竹筒内で奥から順に巣作り産卵するが、入口に近い方の独房に♂の卵を産下する傾向があるそうです。(←うろ覚え。要出典)
このまま蜂の子を飼育してみます。
つづく


カラー自然シリーズ49『ハチのかんさつ:竹づつにあつまるハチたち』p14によると、
繭を作り終えた幼虫を、前蛹虫と読んでいます。前蛹虫は幼虫のように動き回れません。オオフタオビドロバチの前蛹虫は、体が扁平になり、皮膚が硬くなります。


ヒメベッコウ♂fの成長



2009年6月下旬〜7月中旬

ヒメクモバチ(旧名ヒメベッコウ;Auplopus carbonarius)が作った泥巣の育房fから採集した幼虫を人工育房(プラスチックのピルケース)で飼育すると、♂が羽化しました。

 
つづく

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