前回の記事:▶ ★ニホンザルがカキノキ樹上から雪面に飛び降りる際に前足で着地する場合【トレイルカメラ】
2025年1月中旬〜下旬
ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れが連日通ってくるカキノキ大木を自動撮影カメラで監視しているのですが、画面の右奥に柵のような謎の構造物が連続して設置されています。
個々の柵は、細いパイプを縦横2本ずつ組み合わせて、簡単な格子状(井桁状)にしてあるだけです。
決してニホンザルの群れを農地から排除するための柵ではありません。
夏に畑で何か作物(食用菊?)を育てるときに使った支柱を冬もそのまま残してあるようなのですが、正式名称や役割など詳しいことは不明です。
豪雪地帯では、雪に埋もれると重みで金属のポールやフレームがぐにゃぐにゃに曲がったり壊れたりしがちなのですが、春まで放置しても大丈夫なのでしょうか。
厳冬期の雪原を遊動するニホンザルの群れが、この障害物をどうやって乗り越えていくか、という点に注目して動画をまとめました。
多数の老若男女が同じルートを往来するので、雪面には獣道ができています。
遊動してきたニホンザルが、格子の細い横棒に猿が座って休憩することがあります。
雪面を歩き続けると手足の裏が冷たくなりますし、雪面に直接座ると尻が冷えます。
できればニホンザルも雪に触れない状態で休みたいようです。
(樹上で休みたがるのも、それが理由の一つでしょう。)
若い単独個体は、連続して並べてある格子の横棒(下段)をハードルのように次々と跳び越えて行きます。
上段の横棒を飛び越える個体はさすがに居ません。
子猿を背中や腹面にしがみつかせて運んでいる母親♀は、重いので柵?を一つずつ慎重に乗り越えていきます。
柵の下段の横棒の下をくぐって行く個体もときどきいます。
体高が低い若い個体にとっては、横棒の下をただくぐり抜ける方法が一番楽そうです。
しかし、体高が大きい成獣♂でも、わざわざ横棒の下でいちいち身を屈めてくぐるのが好きな個体がいるのが、興味深いです。
独りで歩けるようになった子猿は、下段の横棒によじ乗ると、隣の柵の下段横棒へ身軽にピョンと跳び移ります。
横棒下段に座って休む母親のそばで、格子を使って鉄棒やジャングルジムのように無邪気に遊ぶ幼い子猿の様子はいかにも楽しそうです。
成獣になると、そのような遊びは見られなくなります。
わざわざ人工的な障害物を何個も乗り越えるのは無駄にカロリーを消費するだけですから、ニホンザルは柵を迂回してただ雪原を目的地に向かって歩いていけば良いような気もします。
しかし、猿にとっては途中に障害物や休憩所がある方が、アスレチック感覚で楽しいのかもしれません。
ニホンザルの個体ごとに柵の攻略法に癖や好みがありそうですが、群れの個体識別ができていません。
おそらく猿の体格や連れ子の有無で決まっているはずです。
さらに、そのときどきの積雪量によって格子の横棒の高さが変わりますから、それに応じてニホンザルの攻略法も変わってくるはずです。
ちなみに、奥の雪原をときどき右から左へ遊動するニホンザルが小さく写っていますが、左のスギ防風林に塒入りしているようです。
※ 動画編集時に自動色調補正やモノクロ加工を施しています。
1/12および、1/17〜1/25に毎日撮れた映像をまとめました。
必ずしも日付順に素材を並べた訳ではありません。
私が使い続けている古い機種のトレイルカメラには奇妙な癖があって、明るい昼間に撮れた動画の色調がおかしいだけでなく、画面全体がなぜか気まぐれに点滅することがあります。
その症状が酷くなると非常に見苦しいのですが、編集でカットするのも惜しいので、後半に回しました。
皆さんは我慢してまで後半を見る必要はありません。
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