2023年3月下旬・午前10:40頃・晴れ
ほとんど雪解けした郊外の田んぼでコハクチョウ(Cygnus columbianus bewickii)の群れがのんびり採食しています。
この餌場は段々畑のようになっていて、私が立っている位置よりも奥に向かって少しずつ高くなっています。
コハクチョウの採食行動を観察するには肝心の口元が手前の畦道に隠れてしまうことが多く、この餌場はいまいちです。
残念に思って撮影を打ち切ろうとしたら、すぐ近くのローカル線路を列車が通りかかりました。
コハクチョウの群れは驚いて一斉に飛び立つのではないかと期待して、動画を撮り続けながら少しズームアウトしました。(壮観な飛び立ちが撮れるはず!)
左から近づいてくる列車が警笛を鳴らしたのは、線路の真横の道に立ってカメラを構えている私を見た運転手が「厄介な撮り鉄」と誤解したのかもしれません。
ところが、大音量でヒュー♪と警笛を鳴らしてもガタンゴトン♪と轟音を立てて横を通り過ぎても、コハクチョウたちは全く気にしないで採食や羽繕いを続けました。
怯えて飛び去るどころか、首を上げて列車をちらっと見ただけでした。
白鳥は越冬地日本での生活にすっかり慣れているようです。
決まった線路を走るだけの列車に恐怖を感じない(意外に図太い)ことが分かりました。
白鳥は飛び立つ前に長い助走が必要なので、よほどの理由が無ければ地上から飛び立つのが億劫なのかもしれません。
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