2021年7月下旬・午前10:30頃・晴れ
このクヌギは完全に枯死していますし、樹液の発酵臭もしませんから、昆虫が集まる樹液酒場ではありません。
幹に昔あった樹洞は、植物の生理的な修復作用によってほぼ塞がっていました。
関連記事(7年前の撮影)▶ モンスズメバチの巣(クヌギ樹洞)の定点観察シリーズ:2014年その裏側にも小さな樹洞が開口していて、今回はそこにモンスズメバチ♀門衛が居座っていたのです。
油断なく周囲を見張っています。
幹を登り降りするアリに対しても警戒を怠りません。
樹洞の入り口がとても狭く、内部の巣の外皮や巣盤などは見えませんでした。
ファイバースコープのカメラが欲しいところです。
外役ワーカー♀が帰巣するまで待てず、撮影を切り上げました。
このクヌギの木は確か落雷を受けて枯れたと記憶しているのですが、 定かではありません。
ところで、小松貴『絶滅危惧の地味な虫たち』という新書を読んでいたら、口絵に掲載されたモンスズメバチの写真に「きわめて凶暴なので、巣が見つかるとすぐ駆除される」というキャプションが付いていました。
私はモンスズメバチをよく撮影するのですけど、今のところ一度も刺されたことはありませんし、「きわめて凶暴」という印象はありません。
マナーや服装をしっかり守れば安全に観察できますし、スズメバチ専用の防護服も要らない、というのが私の個人的な見解です。
もちろん、巣を駆除しようとすれば必死で反撃しますから、駆除業者が体感する危険度が「きわめて凶暴」というだけなのかもしれません。
私はモンスズメバチが好きなので、微力ながら汚名をすすいでおきます。
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